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「これ、お姉さんの電話番号?」名刺の番号を見て絡んできた見知らぬ男。私が真顔で返して退けた一言

「これ、お姉さんの電話番号?」名刺の番号を見て絡んできた見知らぬ男。私が真顔で返して退けた一言
作品の問い合わせ用に置いた名刺
地域で開かれたハンドメイドイベントに出展したときのことです。
私は自分で作ったピアスやブローチを、小さな机の上に並べて販売していました。
ブースの端には、屋号と連絡先を載せた名刺も置いていました。
購入後の修理や追加注文について、お客様から問い合わせを受けるためです。
載せていたのは仕事用に用意した電話番号でしたが、不特定多数の人が手に取れるものなので、少し不安がないわけではありませんでした。
それでも、作品を気に入ってくれた方と今後もつながれるよう、必要な情報だけを記載していたのです。
午前中は家族連れや女性のお客様が多く、穏やかな時間が続きました。
「これも全部、手作りなんですか?」
「はい。一つずつ少しずつ形が違うんですよ」
そんな会話を交わしながら、作品を手渡していました。
昼を過ぎた頃、一人の男性がブースの前で足を止めました。
五十代くらいでしょうか。作品を見るというより、私の顔や名刺を交互に眺めています。
やがて男性は、名刺立てから一枚を手に取りました。
「これ、お姉さんの電話番号?」
「作品についてのお問い合わせ用です」
そう答えると、男性は番号を眺めながら笑いました。
「じゃあ、夜に電話してもいいの?」
「何時までなら出る?暇なときに話そうよ」
作品について尋ねる様子はなく、明らかに仕事とは関係のない話でした。
問い合わせ以外には対応しません
私は笑顔をやめ、落ち着いた声で伝えました。
「こちらは注文や修理のお問い合わせ専用です。個人的なお電話には対応していません」
男性はまだ笑いながら、名刺を指先で揺らしていました。
「少しくらいいいじゃない。電話に出るかどうかだけ教えてよ」
冗談のつもりなのかもしれません。
しかし、こちらが嫌がっているのに続けるのであれば、笑って受け流す必要はないと思いました。
「作品と関係のないご連絡が続く場合は、イベントの運営にも相談します」
そう言うと、男性の表情が変わりました。
近くのブースにいた出展者も、会話に気づいてこちらを見ています。
男性は周囲を見回すと、手にしていた名刺を元の場所へ戻しました。
「別に、冗談だよ」
それだけ言って、男性は人混みの中へ歩いていきました。
大声を出したわけでも、気の利いた言葉で言い負かしたわけでもありません。
ただ、仕事用の連絡先であることと、個人的な連絡には応じないことを明確に伝えただけです。
愛想よく接客していると、何を言っても笑って受け入れてもらえると思う人もいるのかもしれません。
しかし、作品を販売することと、必要以上に距離を縮められることは別の話です。
それ以来、名刺には電話の受付時間と「作品に関するお問い合わせ専用」という一文を、目立つように加えることにしました。
少し手間は増えましたが、自分を守りながら活動を続けるためには、必要なことだと思っています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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