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「10年も、育ててくれてありがとう」新郎のサプライズの手紙に、厳格な祖父が号泣した披露宴の日

招かれた友人の披露宴
大学時代からの友人の結婚式に招かれ、私は朝から少しそわそわしていました。
新郎となる彼のことも、学生の頃から何度か紹介されて知っていたのです。
披露宴の会場は、白い花で美しく飾られていました。
柔らかな音楽が流れる中、新郎新婦が笑顔で入場してくると、あちこちから拍手と歓声が上がります。
新郎は幼い頃、両親が共働きで忙しく、祖父母に育てられた時期が長かったと聞いていました。
その年月は、10年ほどにもなるのだそうです。
同じテーブルの友人たちも、新郎のそんな生い立ちを聞いていたのか、これから始まる披露宴を、どこか温かなまなざしで待っているようでした。
新郎が呼んだ二人の席
歓談がひと段落した頃、司会者がマイクを取り、少し声の調子を変えました。
新郎からのサプライズがある、というのです。
会場が、ふっと静かになりました。
新郎はマイクを手に、会場のうしろのほうにいた年配のご夫婦を、そっと前へ呼び出しました。
彼を長いあいだ育ててくれた、祖父母だと紹介します。
おじいさまは背筋のぴんと伸びた、いかにも厳格そうな方でした。
何ごとかと戸惑う表情で、おばあさまに支えられながら、ゆっくりと前へ進み出ます。
新郎はポケットから、折りたたんだ一枚の便箋を取り出しました。
そして、少し震える声で、二人へ宛てた手紙を読み上げ始めたのです。
厳格な祖父の涙
両親が働きに出ているあいだ、祖父母がどれだけ自分を大切に育ててくれたか。
手紙には、その一つひとつが丁寧に綴られていました。
「10年も、育ててくれてありがとう」
新郎がそう口にした瞬間、それまで一度も表情を崩さなかったおじいさまの肩が、ふるえ始めました。
厳格なその人が、こらえきれずに涙をこぼしたのです。
おばあさまもハンカチを目に当て、会場のあちこちからも、そっと鼻をすする音が聞こえてきました。
私も、気づけば頬を濡らしていました。
新郎が二人に花束を手渡すと、おじいさまは何度もうなずきながら、その手をぎゅっと握り返していました。華やかな演出よりも、この一場面こそが胸に残ったのです。
家族が積み重ねてきた年月と、その絆が、静かに会場を満たしていく。結婚式とは、こんなにも温かいものなのだと、私はあらためて感じ入りました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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