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「赤ちゃんのために吸わないで」妊娠しても喫煙をやめない夫。だが、妻の一言で態度が一変

「赤ちゃんのために吸わないで」妊娠しても喫煙をやめない夫。だが、妻の一言で態度が一変
妊娠中も隣で吸い続ける夫
妊娠がわかってから、私は大好きだったお酒もお寿司も、きっぱりやめた。
赤ちゃんのためだと思えば、我慢はちっとも苦にならなかった。
けれど隣を見ると、夫は今までと変わらずビールを開け、ベランダでタバコをふかしている。
飲みに行った日は、服に煙のにおいをたっぷり染み込ませて帰ってきた。
つわりのきつい時期でさえ、換気扇の下で一服する夫の背中を見て、飲み込んだ言葉が何度もあった。
それでも波風を立てたくなくて、私は笑って受け流してきた。
私は何度も、静かにお願いした。
「赤ちゃんのために吸わないで」
そのたびに夫は、面倒くさそうにこう返すだけだった。
「いやー」
やめる気なんて、まるで感じられない返事だった。
もうすぐ産休に入って収入も減るのに、酒とタバコにかけるお金だけは、この人はちっとも減らそうとしない。
私が一人で積み重ねている我慢は、夫の目にはまるで映っていないようだった。
両親学級で聞いた一つの事実
妊娠5か月に入った頃、転機になる出来事があった。
二人で参加した両親学級で、助産師さんが受動喫煙について話し始めたのだ。
「外で吸っても、煙の成分は服や髪について家に持ち込まれます。赤ちゃんは、それを吸い込んでしまうんですよ」
隣で聞いていた夫の横顔が、はっきりとこわばったのがわかった。
その日は家に帰っても、私はもう「吸わないで」とは言わなかった。
代わりに、会場でもらってきた資料を、テーブルに静かに広げてみせた。
「外で吸っても、その煙、赤ちゃんの服に移るんだって。それでも吸うの?」
夫は「換気すればいいだろ」と言いかけて、途中で口をつぐんだ。資料に載った、生まれてくる子のイラストから目をそらせないでいた。
「……そんなの、知らなかった」
絞り出すような、小さな声だった。
夫が自分から差し出したもの
翌朝、夫は吸いかけのタバコの箱を、自分の手でゴミ箱に捨てた。
「今日からやめる。生まれてくるまでに、ちゃんと抜いておくよ」
自分から言い出したのは、これが初めてだった。
それだけではなかった。飲みに行く回数も自分で減らし、浮いたぶんのお金を「ベビー用品の分な」と、封筒に入れ始めたのだ。
「ごめんな。ずっと一人で我慢させてたのに、俺、全然気づいてなかった」
その一言で、ためこんでいた気持ちがようやくほどけた。
あれだけ「いやー」で受け流していた人が、今では私よりも神経質に、煙のにおいを気にしている。外から帰ると玄関で上着を脱ぎ、手を洗ってからでないと私に近づかなくなった。
タバコのにおいがすっかり消えた部屋で、私は久しぶりに、穏やかな気持ちで眠りについた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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