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「柔道は高校でやめたよね」カーテン越しに私を見ていた隣人→道端で出会った時の言葉に恐怖した瞬間

「柔道は高校でやめたよね」カーテン越しに私を見ていた隣人→道端で出会った時の言葉に恐怖した瞬間

毎朝、カーテンの向こうに立つ人

朝、目を覚ましてカーテンを開ける。それが私の一日の始まりだった。

いつからか、その何気ない動作が少しずつ怖くなっていった。

カーテンの向こう、隣の家の敷地に、いつも同じ人が立っている。こちらの窓のほうへ体を向けて、じっとこちらを見ているのだ。

朝だけではなかった。私が窓を開けるたび、決まってそこに隣人の姿があった。

(気持ち悪いな。やだな)

そう思いながらも、道で顔を合わせれば挨拶くらいはする。相手も、普通に挨拶を返してくる。それだけの、ごく普通のご近所付き合いのはずだった。

何かをしてくるわけではない。声を荒げるわけでも、無理に話しかけてくるわけでもない。だから私は、はっきり言えないまま、その視線をやり過ごしてきた。

気づけば、そのまま15年もの月日が過ぎていた。

道端で、全部知っていた

ある日、買い物の帰り道で、その隣人とばったり出くわした。

いつものように軽く会釈をして、当たり障りのない世間話を交わす。天気のこと、近所のこと。二言三言で終わるはずだった。

ところが隣人は、ふいに私の家族の話を始めたのだ。

「ご兄弟のみなさん、4月頃にお引っ越しされましたよね」

思わず言葉に詰まった。家族の引っ越しなど、この人に話した覚えはまったくない。

「お兄さんはなかなか帰ってこられないから、遠くのほうへ。弟さんはよく帰ってくるから、隣町かしらね」

すらすらと、まるで自分の家の話をするように続いていく。背筋がすっと冷たくなっていくのがわかった。

「柔道は高校でやめたよね」

もう止まらなかった。私が小さい頃どんな習い事をしていたか、今どんな暮らしをしているか。

隣人はよどみなく並べ立てていく。まるで、この15年ずっと記録でもつけていたかのように。

「なんで、そんなことまで知ってるんですか」

その一言すら、喉の奥でつかえて出てこなかった。

ただただ恐ろしくて、私はその場に立ち尽くすことしかできなかった。

あの毎朝の視線は、ぼんやり外を眺めていたのではなかった。ずっと、私だけを見て、覚え込んでいたのだ。

それ以来、私はあの隣人と道で会っても、挨拶の一つすら交わせなくなってしまった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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