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「恋愛でトラブルになったんだ」痩せ細った息子。だが、女性の非常識な行動に立ち向かった父の行動とは

「恋愛でトラブルになったんだ」痩せ細った息子。だが、女性の非常識な行動に立ち向かった父の行動とは
痩せていく息子
勉強は苦手でも、息子はスポーツひと筋で育った。
就職もスポーツ推薦がかかるほど、体力には誰より自信があった子だ。その息子が、社会人2年目の冬、目に見えて痩せ始めた。
「お前、ちゃんと食ってるのか。顔色も悪いぞ」
「平気だよ、ちょっと忙しいだけ」
そう言うが、たくましかった肩がひと回り細くなっている。
何かの病気ではないか。私は妻と相談し、病院に行くよう勧めた。
すると息子は、しばらく黙ってから、ぽつりと口を開いた。
「恋愛でトラブルになったんだ」
思いがけない一言だった。
聞けば、帰宅のバスで知り合った相手と付き合っていたが、別れたあと、ネット上に自分の悪口を書かれているのだという。
画面の中の言葉
息子が見せてきた画面には、本人にしか分からない私生活を交えた中傷が、何件も並んでいた。
読むだけで胸が悪くなる。これを毎日浴びていたのかと思うと、痩せるのも当然だった。
「もう、会社行くのもしんどくてさ」
息子の声は、すっかり力を失っていた。
「自分で消してくれって頼んだ。そしたら、もっと書いてやるって」
体格のいい息子が、こんなに小さく見えたことはなかった。
一人で抱え込ませてしまった。私は静かに息子の肩に手を置いた。
「もう一人で背負うな。ここから先は、父さんも一緒だ」
感情に任せて相手に怒鳴り込んでも、こちらが不利になるだけだ。まずは冷静に動く。
私はその夜から、書き込みを一つずつ日付ごと画面に保存し、消される前に記録を残していった。
父が動いた朝
記録がそろうと、私は息子を連れて公的な相談窓口へ足を運んだ。
順番を待つ間、息子はずっと膝の上で手を握りしめていた。担当者は資料に目を通し、はっきりと言った。
「これは立派な権利侵害です。残された記録があれば、書いた相手を特定できます」
「本当ですか。もう、どうにもならないと思ってました」
息子が顔を上げた。担当者は静かにうなずいた。
定められた手順に沿って、投稿者を明らかにする請求を進める。
やがて相手にも、しかるべき場から正式な通知が届いた。
すると、あれほど居直っていた書き込みが、ぴたりと止んだ。
後日、相手から短い謝罪の文面が一度だけ届いた。あれほど強気だった言葉は、もうどこにもなかった。
「これで、終わりにできるんだね」
息子の声に、久しぶりに張りが戻っていた。
「ああ。お前は何も悪くない。堂々としてろ」
あれから、息子の食欲は少しずつ戻ってきた。鍛え直すと言って、また走り始めている。
泣き寝入りせず、正しい手順で立ち向かえば、理不尽は必ず引っ込む。父として、それを背中で見せられたことだけは、よかったと思っている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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