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「俺、浮気相手いるんだ」別れ話中にカミングアウトした彼。数年後、別れて分かった正解

「俺、浮気相手いるんだ」別れ話中にカミングアウトした彼。数年後、別れて分かった正解
隠されていた借金
一年付き合った彼に、隠し事があると知ったのは、付き合ってしばらく経ってからだった。
彼はギャンブルがやめられない人で、その負けは積もり積もって、百万円近い借金になっていた。
「次で取り返すから。今度こそ本当に」
その「今度こそ」を、私は何度聞いただろう。別れたほうがいいと頭では分かっていながら、情が断ち切れず、ずるずると関係を続けてしまった。
けれど、付き合って二年の記念日が近づいた頃、ふと我に返った。このまま一緒にいて、自分はどうなるんだろう。私はようやく、別れを切り出す決心をした。
開き直った捨て台詞
意を決して「別れたい」と告げると、彼は少しも傷ついた様子を見せなかった。それどころか、軽く笑ってこう言ったのだ。
「俺、浮気相手いるんだ」
あまりに軽い口調に、一瞬、言葉を失った。
「……それ、今ここで言うんだ」
「だってもう終わるんだろ。だったら関係ないじゃん」
「別の子って、誰のこと?」
「言う必要ある?どうせもう他人になるんだから」
「そうだね。じゃあ、私はもう何も心残りないや」
引き止めも、謝罪も、何ひとつなかった。
彼はばつが悪そうに目を逸らし、貧乏ゆすりを始め、それきり押し黙った。
借金を抱えながら浮気までして、最後の最後まで開き直る。その小ささを目の当たりにして、私の中にわずかに残っていた未練は、嘘みたいにきれいに消えた。
不思議と、悲しくはなかった。むしろ、長く背負っていた重い荷物を下ろしたように、体が軽い。私は彼に背を向けて、一度も振り返らず歩き出した。
別れて分かった正解
その後、彼は浮気相手とそのまま付き合い始めたらしい。
あれだけ「借金を返す」と言っていた人が、生活を立て直した気配はなかった。
あれから数年。
私は、とても誠実で優しい人と出会い、結婚した。今は穏やかな毎日を、ふたりで重ねている。
「最近、笑ってることが増えたね」
夫にそう言われて、自分でも驚いた。
付き合いたての私は、いつも不安そうな顔をしていたらしい。
「そりゃあ、毎日安心して暮らせてるからだよ」
「俺は嘘もつかないし、隠し事もないからね」
冗談めかして笑う夫の言葉が、しみじみ嬉しかった。
当たり前のことが当たり前にある毎日が、こんなにも穏やかだなんて、あの頃の私は知らなかった。
たまに見かける彼の様子は、当時と何ひとつ変わっていないようだった。
比べるつもりはない。ただ、あのとき思いきって見限った選択は、間違っていなかったのだと、今の幸せが静かに証明してくれている。
別れ際の捨て台詞は、最後の置き土産だったのかもしれない。おかげで未練なく踏み出せたのだから、と今では思える。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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