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「俺の抱っこだと寝ないもん」と育児放棄する夫。だが、夫にワンオペさせてみた結果

そろそろの合図
一歳になる我が子は、眠くなると決まって目をこすり、機嫌が悪くなる。
一緒に過ごしていれば、合図はすぐにわかる。今を逃すと、あとが大変になるのだ。
「ねえ、そろそろ寝たい頃かも。お願いできる?」
休日、私はソファでスマホを見る夫に声をかけた。だが夫は、顔も上げずに首を振った。
「俺の抱っこだと寝ないもん」
「今ならまだ機嫌いいから、いけると思うよ」
「いやー、無理無理。泣くだけだって」
案の定、時間が過ぎると子どもはギャン泣きを始めた。夫はようやく腰を上げ、少しあやす。
けれど、すぐにこちらへ差し出してきた。
「ほら、やっぱダメだ。はい、ママ」
結局、泣きじゃくる子をなだめるのは私の役目になる。先を読んで動いてくれない夫に、私の中で小さな苛立ちが積もっていった。
丸一日、託してみた
ある週末、私は思い切って一日外出することにした。美容院に行って、買い物をして、たまには一人でゆっくりしたい。夫に、初めてのワンオペを頼んだ。
「一日くらい、平気でしょ?」
「余裕余裕。行ってきな」
「お昼ご飯と、お昼寝、忘れないでね」
「分かってるって。子どもと二人くらい、なんとかなるよ」
胸を張る夫を残し、私は家を出た。久しぶりの一人の時間は、夢みたいに軽かった。鏡の中の自分が、少しだけ晴れやかに見える。
スマホには、夫からのメッセージは一件もない。きっと順調なのだろうと、そう思っていた。
ドアを開けたら
夕方、家に帰ってドアを開けた。出迎えたのは、静寂だった。いつもなら聞こえる夫の声も、テレビの音もない。
足を踏み入れると、おもちゃが散らばり、洗っていない哺乳瓶が並んでいる。
食べこぼしがそのままになった床に、私は思わず眉をひそめた。荒れたリビングのソファに、夫が泣き疲れた子をぐったり抱いたまま、魂が抜けた顔で座り込んでいた。
「……おかえり」
声に力がない。私と目が合うと、夫はゆっくりと白旗を掲げるように口を開いた。
「お前が言ってた『そろそろ』って、本当にあるんだな」
「でしょう?言ったよね」
「タイミング逃したら、もう何しても泣きやまなくて。さっきやっと寝た」
あれだけ余裕ぶっていた人が、見る影もなくしぼんでいた。
あんなに「俺の抱っこじゃ寝ない」と言い張っていたのが、嘘のようだった。それからの夫は、子どもが目をこすり始めると「そろそろかも」と自分から立ち上がるようになった。
「よし、寝かしつけ行ってくる」
ぎこちない手つきで我が子を抱き、ゆらゆらと揺らす後ろ姿。少し前までは、想像もできなかった光景だ。
「上手くなったね」
そう声をかけると、夫は照れくさそうに、子どもを抱く腕に力を込めた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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