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「あの人この辺には住んでませんよ、車で来てるんです」犬連れの女と毎回すれ違う違和感→記録で確信した恐怖

「あの人この辺には住んでませんよ、車で来てるんです」犬連れの女と毎回すれ違う違和感→記録で確信した恐怖
必ず会う人
近所に、犬を連れたおばあさんがいる。その犬は気が荒く、誰かとすれ違うたびに激しく吠え、飛びかかろうとした。
だから二人を見かけると、私はいつも距離を取って通り過ぎていた。
ある日、ふと気づいた。私が家を出る時間と帰る時間に、必ずあの二人とすれ違っているのだ。
私の仕事はシフト制で、出かける時間も曜日もばらばらだった。早朝のこともあれば、昼を過ぎることもある。それなのに、毎回会う。
「気のせいだよね」
自分にそう言い聞かせたが、決定的だったのは深夜だ。
急な買い物で午前二時過ぎにコンビニへ走った帰り道、街灯の下にあのおばあさんと犬が立っていた。
一週間の記録
偶然で片付けるには、あまりに会いすぎている。私は手帳を取り出し、一週間ほど記録をつけてみることにした。
家を出た時刻、帰った時刻、そのときに二人を見かけたかどうか。
結果は、信じられないものだった。二人が現れるのは、必ず私が外に出たタイミング。
友人といる時などは絶対に来ないのです。
背筋が冷たくなった。これはもう、偶然ではない。
不安に耐えきれず、私は同じ並びに住む年配の女性に、思いきって尋ねてみた。
「あの、犬を連れたおばあさんって、この近くの方ですか」
返ってきた答えは、予想を裏切るものだった。
「あの人この辺には住んでませんよ、車で来てるんです」
「えっ……車で?」
「ええ。前にも見たわ。少し離れた道に車を停めて、犬を降ろしてるの」
「なんで、わざわざこんな所まで……」
「さあ。あなた、何か心当たりあるの?」
首を横に振るしかなかった。心当たりなど、何ひとつない。
物陰から見たもの
意味が分からないまま、私はある朝いつもより早く家を出て、向かいの建物の物陰から表の様子をうかがった。
十分ほど経った頃だった。一台の軽自動車が、ゆっくりと近づいてきて停まる。
後部のドアが開き、中から犬を連れた女性が降りてきた。
女性は、リードを握ったまま動かない。じっと、私の家の玄関を見つめている。犬も吠えず、ただ並んで立っていた。
息を殺して見ていると、女性は私の姿を探すように周囲へ視線を巡らせ、ゆっくりと歩きはじめた。
その瞬間、私はすべてを理解した。理由は分からない。けれどあの人は毎日、車でここまで来て、私が出てくるのを待ち、後をついて歩いていたのだ。
物陰で立ち尽くしたまま、私は自分の手が小さく震えているのに気づいた。明日も、あの軽自動車はやってくる。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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