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「泣いたくらいで、抱っこなんかするんじゃないよ!」ぐずる赤子を抱いた私を貶めた義祖母。数年後、子供の一言に救われたワケ

慣れない環境でぐずった赤ん坊
年に数回しか帰らない義実家に滞在していた、夏のお盆だった。
当時まだ生まれて間もない娘が、夕方になってぐずり出した。普段の家ならお布団に寝かせて背中をトントンしてあげるところだ。
けれど見知らぬ天井、嗅いだことのない畳の匂い、聞き慣れない家族の声。落ち着かない場所で泣き止むはずもなく、抱き上げて部屋の隅をゆっくり歩いていた。
そこへ茶の間から義祖母が顔を出した。夫の祖母にあたる80代の女性で、帰省の度に同じ家に泊まっている。
私と顔を合わせるのは1年ぶり、娘とは今回が初対面に近い距離感だった。
夫が席を外した直後に飛んできた言葉
夫が郵便物を見に玄関へ立った、ちょうどその瞬間だった。義祖母が私の腕の中の赤ん坊を覗き込んで、口を尖らせた。
「よく泣く子だね、抱き癖つくよ」
続けて義祖母が言葉を重ねる。
「泣いたくらいで、抱っこなんかするんじゃないよ!」
普段なら布団に寝かせている、と説明しかけて口を閉じた。
慣れない環境で落ち着かない子をどう寝かせるかなんて、今この場で議論しても伝わらない気がした。
それより気になったのは別のことだった。
義祖母は夫がその場にいるときには、決してこういう言い方をしない。
夫が席を外し、嫁である私だけになった瞬間にだけ、口調が変わる。
今までも何度かあった気がする。今日もそうだった。腕の中の娘の体温だけが、妙にあたたかかった。
玄関から夫が戻ってくる足音がした途端、義祖母はにっこり笑って「いい子だねぇ」と赤ん坊の頭を撫でた。
私は何も言わずに、抱いたままの娘の背中を黙ってさすり続けた。
夫はちゃぶ台に戻り、何事もなかったように茶を口に運んでいた。
さっきの数十秒が、まるで自分だけ違う部屋で起きた出来事のように感じられた。
その夜、布団に入ってからもあの口調が頭から離れなかった。育児書の知識を相手にぶつけても通じない年代差、夫の前でだけ取り繕う義祖母の使い分け、それを誰にも告げ口できない帰省という空間。
一つ一つ、胸の中で名前のないかたまりになって積み上がっていった。
あれから何年も経ち、娘は小学生になった。
最近になって、娘自身が「ひいおばあちゃんに泣き虫って言われた」と夫に話すようになった。私が言われていた話も、娘の口から自然に夫の耳に入る。
夫が驚いた顔で「そんなこと言われてたのか」と私を見るたび、少しだけ気持ちが軽くなる。
それでも、夫の前でだけ猫をかぶっていた義祖母の卑怯さは、今でも忘れられないでいる。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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