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「これからは1万円にするね、うちも大変だから」親戚の間で決めていた入学祝いの金額。だが、私が感じていた本音とは

「これからは1万円にするね、うちも大変だから」親戚の間で決めていた入学祝いの金額。だが、私が感じていた本音とは
一律だったはずの額が、うちの番で変わった
親戚のあいだでは、子どもの小学校入学のお祝いは一律2万円と決めていました。昔から続いている取り決めで、私も親戚の子が入学するたびに、同じ額を包んできました。
金額が決まっていれば、そのたびに悩む必要もありません。
私はそれが、お互いに気を遣わずに済む方法なのだと思っていました。
その年、うちの子が入学する少し前のことです。ある親戚から電話がありました。
「これからは1万円にするね。うちも大変だから」
少し言いにくそうな声でした。家ごとに事情はありますし、無理をしてまでお祝いをしてほしいとは思いません。
「うん、わかった。無理しないでね」
私はそう答えました。
ただ、その親戚の子が入学したとき、こちらは決まりどおり2万円を包んでいます。だから少しだけ、引っかかるものは残りました。
とはいえ、お祝いは請求するものでもありません。その年は何も言わず、1万円の入った封筒をそのまま受け取りました。
昔の金額を確認するため、手帳を開いた
その年の夏、法事で親戚が集まりました。
食事をしながら話しているうちに、次に入学を控えている子のお祝いをどうするかという話になりました。
「今まで、いくらだったっけ」
誰かがそう言ったので、私は鞄から古い手帳を取り出しました。
冠婚葬祭やお祝いのやりとりを忘れないよう、昔から日付と金額を控えているものです。
「うちはここに書いてあるよ。入学祝いはずっと2万円になってる」
ページを開くと、親戚の名前と日付、その横に「2万円」という記録が並んでいました。
すると、周りの親戚も確認するように口を開きました。
「そうそう。ずっと2万円だったよね」
「そのほうが、お互い迷わなくて済むからって決めたのよね」
責めるような雰囲気ではありませんでした。ただ、全員が同じ認識だったことははっきりしました。
電話をくれた親戚も、そのページをしばらく見ていました。
やがて、小さな声で言いました。
「うちがもらったときも、2万円だったんだね」
私は「そうみたいだね」とだけ答え、手帳を閉じました。
しばらくして、親戚が持ってきた封筒
それからしばらくたった頃、その親戚が家を訪ねてきました。
玄関先で差し出されたのは、小さな封筒でした。
「あのときは本当に余裕がなくて。でも、勝手に金額を変えてしまって悪かったと思ってる。遅くなったけど、これ受け取って」
中には、入学祝いの差額が入っていました。
私は一度は断ろうとしましたが、相手が「これは私が気になるから」と言うので、受け取ることにしました。
家計が厳しかったことまで責めるつもりはありません。ただ、みんなで決めたことを変えるなら、最初に相談してくれればよかったのだと思います。
その後、親戚のお祝いについては、金額や時期を一枚の紙にまとめ、必要なときにみんなで確認できるようにしました。
今でも、その親戚とは普通に付き合っています。お金のことは曖昧にすると気まずさが残りますが、最初から決まりを共有しておけば、余計な行き違いも減らせるのだと感じた出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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