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「ランチのときはいい顔してるけど、実はね」角を曲がった先で聞こえた声。自ら知人と距離を取った結果

角を曲がろうとしたところで、聞き覚えのある声がした
特別なトラブルがあったわけではありません。顔を合わせれば普通に話し、誘われればランチに出かける。私にとってその人は、気軽に付き合える知人の一人でした。
ある日、用事を済ませて建物の角を曲がろうとしたとき、聞き覚えのある声がして、思わず足が止まりました。
よく一緒に出かけている、その人の声でした。
「ランチのときはいい顔してるけど、実はね」
そのあとに続いたのは、私の名前と私についての話でした。
内容を詳しく書くつもりはありません。ただ、本人が目の前にいたら、おそらく同じ言い方はしないだろうと思う話でした。
一緒にいるときの明るい声とは違い、誰かに話を聞かせるような調子だったことだけが、妙に耳に残りました。
その場へ顔を出すことはできず、私は来た道を戻りました。
聞き間違いだったのかもしれない。前後を聞いていないのだから、私が勘違いしている可能性もある。帰り道では何度もそう考えました。
それでも、次に顔を合わせたとき、以前と同じ気持ちで笑うことはできませんでした。
悪意があったのか、ただ話の流れで口にしただけなのかは分かりません。ただ、私が聞いてしまったことだけは変えられませんでした。
誘いを一つ断ってから、時間の使い方が変わった
私は、その人を問い詰めませんでした。
確かめたい気持ちがなかったわけではありません。ただ、何を言われても、あのとき聞いた声を忘れることはできないだろうと思ったのです。
後日、いつものように声をかけられました。
「このあとランチ、行くよね」
「今日はやめておきます」
それだけ答えました。
次に誘われたときも断りました。だからといって、あからさまに避けたわけではありません。顔を合わせれば挨拶をしますし、行事で隣になれば普通に話します。ただ、以前のように二人で長い時間を過ごすことはなくなりました。
相手も変化には気づいたようで、一度だけ聞かれました。
「最近、忙しいの?」
私は「ちょっとね」とだけ返しました。それ以上、理由を説明することはありませんでした。
そうしているうちに、その人との関係は、顔を合わせれば話す程度の距離に落ち着きました。
空いた時間には、これまであまり話したことのなかった人とお茶をしたり、一人で買い物をしたりするようになりました。誰かに合わせて予定を埋めなくても、思っていた以上に気楽に過ごせることにも気づきました。
人付き合いをすべてやめたいわけではありません。ただ、一緒にいて気持ちが重くなる相手とまで、無理に近くにいる必要はないのだと思います。
ある朝、気の合う人との約束を思い出して、その日を楽しみにしている自分に気づきました。
あの角で足を止めた日はつらい出来事でしたが、誰とどんな距離で付き合うかを、自分で決めてもいいのだと思えるきっかけにもなりました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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