Share
「このキャベツ、半分にしてもらえない?」スーパーで頼んだ客。だが、店員の対応に驚いたワケ

夜の野菜売り場で、その人はキャベツをひと玉手に取った
夜のスーパーで買い物をしていたときのことです。野菜売り場で、年配の男性が袋に入ったキャベツをひと玉手に取っていました。
少し眺めたあと、近くで野菜を並べていた店員に声をかけます。
「このキャベツ、半分にしてもらえない?」
続けて、「半分だけ買いたいんだけど」と言いました。
私は思わず手を止めました。棚に並んでいるキャベツはどれもひと玉ずつ袋に入っています。その場で半分にして販売してもらえるとは思っていなかったからです。
店員が困るのではないか。別の商品を案内されるのではないか。そんなことを考えながら、私は少し離れたところからやり取りを見ていました。
店員は、ごく普通のことのように受け取った
ところが店員は、特に驚いた様子も見せませんでした。
「はい、大丈夫ですよ」
そう答えて男性からキャベツを受け取ると、売り場の奥へ持っていきました。
しばらくして戻ってきた店員の手には、きれいに半分に切られ、包み直されたキャベツがありました。
片方には値札がつけられ、男性へ渡されます。残った半分にも値札が貼られ、商品として棚に並べられました。
男性は「ありがとう」と短く礼を言い、そのままレジへ向かっていきました。
あまりにも自然なやり取りだったので、身構えていた自分のほうが拍子抜けしてしまいました。
「半分でも買えるんですね」
思わず店員にそう尋ねると、店員はうなずきました。
「声をかけていただければ、できるものは対応していますよ」
私はそれまで、棚に並んでいる状態のまま買うものだと思い込んでいました。けれど、一人暮らしだったり、使う量が少なかったりすれば、ひと玉では多いこともあります。
数日後、今度は私から声をかけた
数日後、また同じスーパーへ行きました。
キャベツの前で足を止めたとき、先日の光景を思い出しました。その日はひと玉買っても使い切れそうになかったので、近くにいた店員へ声をかけてみました。
「これ、半分でお願いできますか」
店員は「はい」とうなずき、キャベツを受け取ってくれました。
少し前までなら、そんな頼み方ができるとは考えもしなかったと思います。
半分になったキャベツを買い物袋に入れて店を出ながら、知らないだけで利用できるサービスは案外あるのかもしれない、と感じました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


