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「これ、持って帰っちゃダメなの?」朝食ビュッフェの料理を容器に詰める宿泊客。だが、スタッフが声をかけた結果

朝食会場で、バッグから容器を取り出した宿泊客
出張で地方のホテルに泊まったときのことです。
翌朝、仕事へ向かう前に朝食を済ませようと、ホテルのビュッフェ会場へ下りました。
ちょうど混み合う時間帯だったようで、料理を取る人が列をつくり、スタッフも空いた皿を補充したり、使い終わった食器を片づけたりと忙しそうに動いていました。
私もトレーを持って料理を選んでいると、少し前にいた宿泊客の行動が目に入りました。
その人はバッグの中からふた付きの保存容器を取り出すと、ビュッフェ台のおかずを次々と入れ始めたのです。
最初は、取り皿の代わりに使っているのかと思いました。
ところが、容器いっぱいにおかずを詰めるとふたを閉め、そのままバッグへ入れました。
そして別の容器を取り出し、今度はパンや果物まで詰め始めたのです。
どうやら、あとで食べるために持ち帰ろうとしているようでした。
近くにいた宿泊客も気づいたらしく、ちらりとその人を見る人はいましたが、誰も直接声をかけません。
私も「これはいいのだろうか」と思いましたが、ホテルの決まりを詳しく知っているわけではありません。宿泊客同士で注意して揉めるのも嫌だったので、そのまま自分の席へ戻りました。
スタッフが静かに伝えたこと
しばらくすると、料理を補充しに来たスタッフが、その宿泊客の手元に気づきました。
スタッフは慌てて注意するのではなく、そばまで歩いていくと、落ち着いた声で話しかけました。
「恐れ入ります。朝食のお料理は会場内でお召し上がりいただく決まりになっておりまして、お持ち帰りはご遠慮いただいております」
すると宿泊客は少し驚いた表情をしました。
「これ、持って帰っちゃダメなの?」
スタッフは責めるような言い方をせず、「衛生管理の都合もございますので、申し訳ございません」ともう一度丁寧に説明しました。
宿泊客は少し不満そうではありましたが、それ以上言い返すことはありませんでした。
すでに容器に入れてしまった料理についてスタッフと短く話したあと、その人はバッグへしまうのをやめ、席で食べることにしたようでした。
スタッフも大げさに騒ぐことなく、「ご協力ありがとうございます」と頭を下げると、すぐに仕事へ戻っていきました。
周囲にいた宿泊客も、それを見て再び自分たちの朝食へ戻っていきます。
私はその様子を見ながら、ルールを守ってもらうためには、強い言葉で責めなくても伝えられるのだと感じました。
忙しい時間帯にもかかわらず、相手を刺激せず、必要なことだけをきちんと伝えたスタッフの対応が印象に残った朝でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた60代以上男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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