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「これ、放置していくの?」子供が転んで料理を床にこぼした。だが、その後の母親の行動に絶句

朝食バイキングでの出来事
家族でホテルに泊まった翌朝、私たちは一階の会場で朝食バイキングを楽しんでいました。
休日の朝で、席はほとんど埋まっています。
すぐ近くのテーブルに、小さな子を連れたご家族がいました。
母親らしき女性が、料理を盛ったお皿を、その子に手渡そうとしています。
「ひとりで持てるね、えらいね」
子どもに自分でお皿を運ばせて、できた喜びを味わわせたかったのでしょう。
気持ちは分からなくもありません。けれど、大人でも気を遣う混雑した会場で、幼い子にそれをさせるのは危うく見えました。
案の定、その子は数歩も行かないうちに足をもつれさせ、料理ごと前のめりに転んでしまいます。
お皿は手を離れ、ソースのかかった料理が床一面に飛び散りました。
「わーん、いたいよう」
ぶつけた膝が痛かったのか、子どもは大きな声で泣き出しました。母親はあわてて駆け寄り、その子を抱き上げます。
片付けも謝罪もないまま
ところが、私が唖然としたのはここからでした。
母親は泣く子をあやしながら、床に散らばった料理には目もくれず、そそくさと自分の席へ戻ってしまったのです。
「もう、びっくりしたねえ。あっちで座ってようね」
足元には、ぶちまけられた料理がそのまま残されています。
ソースが床に広がり、通り道をふさぐ形になっていました。誰かがうっかり踏んでしまうかもしれない。
近くの席の人たちも、遠巻きにその惨状を見ています。それでも母親は、一度も振り返ろうとはしませんでした。
あまりのことに、思わず胸の内で言葉がこぼれます。
(これ、放置していくの?)
子どもに無理をさせて失敗したのなら、せめて自分で片付けるか、スタッフに一言詫びるのが筋ではないか。
そんな思いばかりが、ぐるぐると頭を巡りました。
結局、私は席を立ち、通りかかった会場のスタッフに小声で伝えました。
「あちらの床に、料理がこぼれてしまっているようです。小さいお子さんが転んでしまって」
スタッフはすぐに気づき、丁寧に頭を下げてモップを取りに向かいます。
手際よく床が拭き上げられ、割れたお皿も片付けられて、じきに会場は何事もなかったように朝食の時間へと戻っていきました。
けれど、あの母親は最後まで席を立たず、スタッフに礼の一つも口にしません。
悪いのは、まだ何も分からない子どもではないはずです。ただ、後始末も謝罪もしないその態度だけが、いつまでも私の中で釈然としないまま残ったのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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