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「まだ撮影中なんですけど!」展望台の人気スポットを譲らない客。だが、気づいた係員が静かに伝えたこと

「まだ撮影中なんですけど!」展望台の人気スポットを譲らない客。だが、気づいた係員が静かに伝えたこと
なかなか進まない撮影の列
家族旅行で展望台を訪れたときのことです。
その日は天気がよく、展望フロアの大きな窓からは、街並みを遠くまで見渡すことができました。
なかでも人気だったのが、景色を背景に写真を撮れる窓際の一角です。
床には撮影位置を示す小さなマークがあり、何組かの家族やカップルが順番を待って並んでいました。
私も家族と一緒に列の後ろへ並びました。
ところが、しばらく待っても列がほとんど進みません。
先頭を見ると、三十代くらいの男性が一人でスマートフォンを構えていました。
景色を撮ったあと、自分を入れた写真も撮り始め、スマートフォンを手すりに立てかけては位置を調整しています。
何度も画面を確認し、納得できなければ、また最初から撮り直していました。
少し時間をかけて撮影すること自体は、珍しいことではありません。
しかし、その男性は10分以上たっても場所を空ける様子がありませんでした。
後ろには、いつの間にか十人ほどの列ができています。
「まだかかりそうだね」
私の前に並んでいた夫婦が、小さな声で話していました。
近くにいた子どもも、待ちくたびれたのか、母親の手を引いています。
それでも男性は後ろを確認することなく、撮影を続けていました。
係員が伝えたお願い
その様子に気づいた係員が、男性のもとへ近づきました。
「恐れ入ります。こちらでの撮影をお待ちのお客様がいらっしゃいますので、そろそろ次の方へお譲りいただけますか」
声は穏やかでしたが、男性は少し不満そうな顔をしました。
「まだ撮影中なんですけど!」
「申し訳ありません。多くのお客様が利用される場所ですので、混雑時は譲り合ってのご利用をお願いしています」
男性はスマートフォンの画面を見ながら、すぐには動こうとしませんでした。
「時間制限が書いてあるわけじゃないですよね」
確かに、その場所に「何分まで」といった案内はありません。
係員も、男性の言葉を否定することはしませんでした。
「明確な時間制限は設けておりません。ただ、現在は列ができておりますので、いったん次の方へお譲りいただき、必要でしたら再度お並びいただけますでしょうか」
感情的に注意するのではなく、混雑時の利用方法を落ち着いて説明していました。
男性は後ろを振り返りました。
そこで初めて、長い列ができていることに気づいたようです。
少し気まずそうな表情を浮かべると、スマートフォンをポケットにしまいました。
「分かりました」
ぶっきらぼうな返事ではありましたが、それ以上言い争うことはなく、その場を離れていきました。
「お待たせいたしました。次の方、どうぞ」
係員が声をかけると、止まっていた列がようやく動き始めました。
私たちの順番が来たときも、後ろにはまだ何組もの人が待っていました。
そのため、家族写真を数枚撮り、すぐに次の人へ場所を譲りました。
入場料を払っている以上、景色や撮影をゆっくり楽しみたい気持ちは誰にでもあると思います。
ただ、多くの人が利用する場所では、自分が満足するまで使い続けるのではなく、周囲の様子を見ることも必要です。
大声で注意することなく、ルールが書かれていない点も認めたうえで、譲り合いをお願いした係員の対応が印象に残りました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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