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「3杯も空けて、足元がふらついてたの」葬式で酔ってしまった親戚。見ていた私が抱えた本音

「3杯も空けて、足元がふらついてたの」葬式で酔ってしまった親戚。見ていた私が抱えた本音

祖父を見送る日

その日は、長く病を患っていた祖父の葬儀でした。

四十を過ぎた私にとっても、幼い頃から可愛がってくれた大切な人です。

親族が遠方からも集まり、しめやかに式は進んでいきました。

火葬を終えて会場を移すと、故人を偲ぶための精進落としの席が始まりました。

親族代表の挨拶が終わると、みなが箸をつけ、静かに思い出話を交わし始めます。

「兄さんは、本当に働き者でしたね」

あちこちで、祖父を懐かしむ声が聞こえていました。悲しみの中にも、どこか穏やかであたたかい時間が流れていたと思います。

変わり者の親戚

その席に、祖父の弟にあたる親戚がいました。私にとっては大叔父にあたる人で、昔から少し変わり者だと、親族のあいだで知られていた人です。

はじめのうちは、ほかの人と同じように故人を偲んでいるように見えました。

ところが、ビールを立て続けに3杯も空けたあたりから、様子が変わってきたのです。

顔を赤くして声が大きくなり、席を立とうとしては、足元がふらついていました。

まさか、実の兄を送るこの席で、ここまで飲んでしまう人がいるとは思いませんでした。

周りの親族も、どう声をかけていいのか分からず、ただ困ったように顔を見合わせています。

相手は年長者ですから、強くたしなめるのもためらわれたのでしょう。故人を偲ぶはずの静かな空気が、少しずつぎこちないものへ変わっていきました。

言葉を失った席

見かねた大叔父の孫が、そっと歩み寄って肩を支えました。

「みっともないよ」「今日はさすがに失礼だから」と、小さな声でたしなめながら、席の外へと連れ出していきます。

その後ろ姿を、その場の誰もが、言葉もなく見送っていました。

責める声もなければ、笑う人もいません。ただ、なんとも言えない沈黙だけが、あとに残されたのです。

後日、どうしても割り切れず、私は親しい友人にだけ、その日のことをこぼしました。

「3杯も空けて、足元がふらついてたの」

友人は「弔いの席なら、なおさら堪えたでしょうね」と言いました。

たしかに、悪気があったわけではないのかもしれません。もともと、そういう人だったのですから。

それでも、祖父を静かに送りたかったあの席のことを思うと、私の中の割り切れなさは、今もそっと消えずに残っているのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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