Share
「10万のお祝いは、うちには重すぎる」都会の兄夫婦からの祝いの金額に毎回頭を抱える→地方で暮らす私の本音

「10万のお祝いは、うちには重すぎる」都会の兄夫婦からの祝いの金額に毎回頭を抱える→地方で暮らす私の本音
封筒の厚みに、いつもどきりとする
兄は都会の大手企業に勤めていて、義姉も同じ会社の人でした。
二人が結婚した頃から、うちの子への贈り物の額が少しずつ大きくなっていきました。
入学のたび、七五三のたび、封筒の厚みにどきりとします。
今年、上の子が二十歳を迎えたときには、お祝いに10万円が入っていました。
金額を確かめて、ありがとうと口では笑いながら、頭の隅ではもう返礼の算段を始めている自分がいました。
素直に喜びきれない自分が、少しだけ嫌でした。
「10万のお祝いは、うちには重すぎる」
夫にそうこぼしたのは、嬉しくなかったからではありません。
ありがたくて、けれど同じだけ返せる自信がなくて、胸の奥が重くなっただけなのです。
返さなければ、という気持ちだけが残る
私たち夫婦はどちらも一般企業の勤め人で、地方でほどほどの暮らしを続けています。
兄に悪気がないのは分かっています。
気前がいいのも、身内を大事にする人だからです。
それでも、もらった分は返さなければという気持ちが、どうしても消えてくれません。
「もう少し、控えめでもいいと思うんだけど」
「でも、いただいた手前ね」
毎回この会話をして、結局は無理をして同じくらいの額を用意します。お年玉も、うちからは3万円を包むのが精一杯なのに、兄からはいつもそれ以上が返ってきます。
差を感じるたび、申し訳なさだけが静かに積もっていきました。金額を決めるとき、私はいつも電卓を何度も叩き直します。
家計簿のほかの欄を少しずつ削って、なんとか兄に見劣りしない封筒を用意する。その繰り返しが、年々こたえるようになってきました。
これから先の分を、数えてしまう
兄夫婦の子どもたちは、まだ中学生です。
入学、卒業、成人と、これから節目が来るたびに、私たちはお祝いを用意しなければなりません。
指を折って数えていくと、少し気が遠くなります。
「あと何回、あるのかな」
夫がぽつりと言いました。責める口調ではなく、ただ途方に暮れた声です。
気持ちは、本当に嬉しいのです。兄は私たちを軽んじているわけではないし、見栄で張り合っているわけでもありません。
ただ、住む場所も稼ぎも違う二つの家が、同じ物差しで贈り合おうとすると、片方だけが少しずつ息切れしていく。断ることもできず、追いつくこともできない。この重さの正しい下ろし方を、私はまだ見つけられずにいます。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


