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「オムライスは半熟卵で甘めにね」子供だけ預けて注文を細かく並べるママ友。だが、正直な気持ちをぶつけた結果

「預かって」に隠れた本音
同じマンションに住むママ友が、子ども同士を遊ばせたいと言って、よくうちに子を連れてくるようになった。
最初のうちは微笑ましく思っていた。けれど、彼女の「ちょっとお願い」は、回を重ねるごとに図々しくなっていった。
急な買い物のあいだだけ、美容院に行くあいだだけ。そう言って預けていく時間は、少しずつ延びていった。
それでも同じマンションのよしみだと思い、私は笑って引き受けていたのだ。
ある土曜の昼前、彼女は子どもの手を引いて玄関先に現れた。
「この子、まだお昼食べてないんだけど、迎えに来たら食べさせるから、お昼はいらないからね」
いらない、と言ったはずだった。それなのに、彼女の口はそこで止まらない。
「うち、和食は食べないの」
「オムライスが好きでね、コーンもたっぷり入れてあげて」
「オムライスは半熟卵で甘めにね」
ケチャップライスは甘めに、卵は固く焼かずにとろっとしたオムレツで。そこまで指定すると、彼女は用事があるからと足早に去っていった。
要するに「お昼を作っておいて」と言っているのと同じだ。しかも、味つけの注文つきで。
はっきり引いた一本の線
その日は仕方なく、注文どおりのオムライスを作って食べさせた。
ところが迎えに来た彼女は、お礼を言うどころか皿をのぞき込んで首をかしげる。
「あら、コーン少なくない?」
さすがに、もう同じ手には乗らないと決めた。
後日、彼女がまた「お昼はいらないから」と子どもを連れて現れたとき、私はきちんと線を引くことにした。
「うちは食堂じゃないので、お昼は各家庭でお願いします」
彼女は一瞬、きょとんとした顔のまま固まった。
「え…前は、作ってくれたじゃない」
何か言い返そうと口を開いたものの、続く言葉が出てこないようだった。目を泳がせ、「じゃあ、また今度ね」と子どもの手を引いて、そそくさと帰っていく。
ちょうど居合わせた別のママ友が、そっと耳打ちしてきた。
「うちにも同じことしてたよ。よく言ってくれた」
被害に遭っていたのは、私だけではなかったらしい。聞けば、彼女は何軒もの家を同じように回っては、食事の世話まで押しつけていたのだという。断れなさそうな人ばかりを、うまく選んでいたのだろう。
それ以来、彼女がうちの前で「お昼」を口にすることは、ぴたりとなくなった。顔を合わせれば挨拶はする。けれど、用件だけ押しつけてきたあの図々しさは、もうどこにもなかった。
言うべきことを、ただ言っただけ。それだけで、こんなにあっさり収まるものなのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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