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「パパはいつも寝てるよ?」休日は子供見てるアピールする夫。だが、親族会での子供の発言に焦ったワケ
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「パパはいつも寝てるよ?」休日は子供見てるアピールする夫。だが、親族会での子供の発言に焦ったワケ
写真だけの父親
夫は、外ではよく気の利く父親だった。
公園でも児童館でも、子どもを抱き上げてはスマホを構え、「はい、笑って」と写真を撮る。
その姿を見た人はみんな、優しいパパねと褒めた。
「俺、けっこう育児やってるほうだと思うよ」
本人もそう信じて疑わない。
けれど家では、おむつ替えも夜泣きの対応も、ほとんど私に任せきりだった。
撮った写真は、こまめにSNSへ上げていた。
休日は俺が子どもを見てます、という一言を添えて。コメント欄には、理想のパパですね、と称賛が並ぶ。
その裏で、私が名もなき家事に追われていることを、夫は知ろうともしなかった。
夜中に子どもが泣いても、夫は布団をかぶって寝たふりをする。私が抱き上げてあやす横で、のんきな寝息だけが聞こえてくるのだった。
「明日も早いから、頼むな」
その一言で、朝までの当番はいつも私になる。それでも夫は、自分が立派な父親だと信じきっていた。
子どもの一言で静まった食卓
その週末、両家の親戚が集まる食事会があった。夫はいつものように子どもを膝に乗せ、周囲に育児の苦労話を披露していた。
「夜泣きが続くと、こっちも寝られなくてね」
親戚たちが感心してうなずく。そのときだった。膝の上の子どもが、無邪気な声でこう言ったのだ。
「パパはいつも寝てるよ?」
場が、しんと静まり返った。子どもはさらに続ける。お世話はいつもママがしてるよと。
夫の顔がみるみる赤くなった。助けを求めるように、子どもの顔をのぞき込む。
「いつもやってるよな?」
けれど子どもはきょとんと首をかしげるだけ。夫はぐっと言葉に詰まり、視線を泳がせた。
親戚たちの目が、いっせいに夫へ集まる。誰も責めはしない。ただ、その静かな視線が、何よりも雄弁だった。
年長の伯父が、ぽつりと口を開いた。
「本当の父親ってのは、言葉じゃなくて行動で示すもんだよ」
夫はうつむいて、小さくなるしかなかった。
すると、隣にいた義母が私の手をそっと取った。「あなた、いつも本当にありがとうね。大変だったでしょう」
他の親戚からも、次々と労いの言葉が飛んでくる。
従姉妹が、あきれ顔で夫に言った。「写真だけのイクメンなんて、聞いたことないよ」。周りから小さな笑いが漏れ、夫はますます身を縮めた。
誰にも気づかれないと思っていた。長いあいだ抱えてきた苦労が、こんな形で認められる日が来るなんて。
帰り道、夫は前を向いたまま、ぽつりと言った。「ごめん、俺、写真ばっかりだったな」。あの食事会以来、夫は人前だけの父親を、少しずつ卒業しはじめている。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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