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【日常ミステリー】昼寝中の男のカードで決済されたレシート→棚に並んだ強力粉に背筋が凍った朝

財布から出てきた一枚のレシート
家計簿をつけ始めたのは、社会人になって2年目の春からだった。
財布を整理しているうちに、見覚えのないレシートが一枚、小銭入れの奥から出てきたのです。
日付は昨日。場所は徒歩5分の近所のスーパー。買った商品は三点だけでした。
「アボカド、納豆、強力粉」
私はアボカドの食感が苦手で何年も口にしていません。家でパンを焼く道具も習慣もない一人暮らしです。誰かのレシートが財布に紛れ込んだのだろうと、最初は軽く考えていました。
ところがレシートの下部に視線を落とした瞬間、指先が冷たくなったのです。
決済欄に、自分のクレジットカード番号の下4桁が確かに印字されていました。
昼寝していた時間の決済記録
慌てて利用明細アプリを開きました。昨日の14時07分、近所のスーパーで決済が一件、確かに通っています。
金額はレシートに書かれた数字と一円単位まで一致していました。
その時間、私は何をしていたか。布団の中で昼寝をしていたはずでした。スマホのアラーム履歴を確認しても、14時に解除した記録だけが残っています。
寝る直前にSNSを見ていた時刻も13時半で残っており、目覚めたのは15時前後でした。
「昼寝してたよな、絶対に」
独り言が口から漏れました。寝ぼけて買い物に行った記憶もなければ、スーパーから自宅まで歩いて帰った疲労感も残っていません。
それなのに、明細には金額が刻まれているのです。玄関のサンダルにも、雨上がりの路面で付きそうな汚れは一つも見当たりませんでした。
嫌な予感に押されて、キッチンの棚を開けました。すると一番手前の段に、昨日まで存在しなかったはずの強力粉の袋が、ひっそりと並んで置かれていたのです。
アボカドも納豆も見当たりません。強力粉だけが、なぜか開封もされず棚に残っていました。背筋を冷たいものが伝った瞬間でした。
二度と起きなかった不可解
カード会社に念のため不正利用の照会をかけましたが、決済自体は端末も場所も正規のもので、不審な操作の痕跡はないと回答されました。
明細上は本人決済として処理されているのです。
スーパーに電話で問い合わせても、購入者がどの客だったか防犯カメラを見ても判別が難しいと、申し訳なさそうに告げられました。
強力粉の袋は怖くて触れず、しばらく棚の奥に押し込んだまま放置しました。
あの日以降、似たような不可解な決済も、覚えのない買い物も、一度も起きていません。
昼寝の時間に誰が私のカードで何を買ったのか、どうして強力粉だけが棚に残っていたのか、いまも答えは出ないままです。家計簿を開くたびに、あの日のレシートだけが頭をよぎる夜があります。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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