Share
「この前のランチ、誰と行ったの?」私の行動を把握していたママ友→SNSを全監視されていた

「この前のランチ、誰と行ったの?」私の行動を把握していたママ友→SNSを全監視されていた
仲良しママと交わしたいつもの雑談
子どもが小学校に上がってから、近所のママと連絡を取り合う機会が一気に増えた。中でも特に仲が良かったのが、同じクラスの女の子のお母さんだった。穏やかで気配り上手、行事の連絡もスムーズで、私自身も安心して相談していた相手だった。
ある日、校門前で立ち話をしていたとき、彼女がいつもの柔らかい笑顔で何気なく聞いてきた。
「この前のランチ、誰と行ったの?」
一瞬、頭が止まった。先週、別の友人と駅前で食事をしたことは確かにある。けれどSNSには一切上げていない。
写真も撮らなかったし、誰にも話していない。会計を済ませて店を出るまで、本当にプライベートな時間だった。
投稿していないはずの情報が並んだ瞬間
笑ってごまかしながら、彼女の表情を観察した。
普段と何ひとつ変わらない、優しい目をしている。けれどその後の会話で、彼女はさらに細かい情報を口にし始めた。
「あのお店、おしゃれだったよね」
店名を伝えた覚えはない。彼女はメニューの内容まで知っていた。私が頼んだ料理、隣に座っていた友人の髪型、駅から店までの道順。投稿していない、口にしていない、写真にすら残していないはずのことを、まるで一緒にいたかのように口にしてくる。
背筋がすっと冷たくなった。会話を続けながら、頭の中で過去の何気ない一言を思い返す。
彼女はいつも、私の生活の細部を「たまたま聞いた」ように知っていた。子どもの習い事の曜日、私の通院日、宅配が届く時間帯、夫の出張の日程。点と点が、はっきりつながった。
すべて私がほんの一度、誰かに話したきりの情報だった。彼女の口から出てくるたび、こちらは記憶を辿って答え合わせをするしかなかった。
家に戻り公開範囲を見直した夜
その日の夜、家に戻ってからスマホを開いた。SNSの公開範囲は限定公開、ストーリーズも親しい人だけにしていたつもりだった。
けれど友達リストを確認すると、彼女の別アカウントらしきものが複数並んでいた。アイコンが花や風景の地味なもので、フォロワー数はどれも一桁。私の投稿だけを淡々と見るための受け皿に見えた。
過去のいいね履歴も同じだった。
深夜2時、明け方4時、平日の昼下がり。私の投稿だけが、毎回数分以内に閲覧されている。
翌日からSNSは全て鍵を厳しくし、彼女が見られそうな経路は塞いだ。挨拶は続けながらも、ランチや個別の連絡は段々と減らした。
彼女からの誘いも今は柔らかく断っている。距離を置いた今でも、校門ですれ違うと頬の引きつる感覚が消えない。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


