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「誰かが触っている」勝手に整理されている郵便受け。防犯カメラが捉えた、犯人の正体に恐怖

誰かが触っている勝手に整理されている郵便受け防犯カメラが捉えた犯人の正体に恐怖

毎晩整列していた郵便物

一人暮らしを始めて半年が過ぎた頃の話だ。

仕事が長引いて、終電近くにアパートへ戻る日が続いていた。

玄関前の郵便受けを開けると、毎晩同じ違和感があった。

チラシがサイズ順にきれいに揃い、公共料金の請求書だけが一番上に置かれている。

(明らかに誰かが触っている。)

盗まれたものはないので、管理会社に伝えるべきか迷い続けた。

最初は配達員の親切かと思っていた。だが、深夜にしか配達されないチラシまで丁寧に並んでいる夜が増えてきた。スーパーの折込が一番下、市役所の封筒が真ん中、銀行の振込通知が一番上、と毎晩判で押したように同じ順番だった。

休日に郵便受けを観察してみても、日中は誰も触っていない。

動きがあるのは決まって深夜の時間帯だった。明け方、ドアの外で小さな金属音がする夜もあった。

耳をすませると音はすぐ消える。寝不足が続き、玄関を開けるのが怖くなった。

翌週、ホームセンターで小さなダイヤル式の鍵を買い、郵便受けに取り付けた。これで触られないはずだと安心して、その夜は早めに眠った。

レンズに残っていた無数の指紋

翌日の夜、帰宅して玄関ドアの前に立った瞬間、足が止まった。

インターホンのカメラレンズが、白く曇っている。近づくと、無数の指紋が円を描くようにレンズへ擦りつけられていた。

触ったのは一人ではないかと思うほどの厚さだった。

翌朝すぐ管理会社に連絡し、共用廊下に防犯カメラを増設してもらった。一週間後、立ち会いで録画映像を確認した。

映っていたのは、同じマンションの上の階に住む中年男性だった。エレベーターで会えば軽く挨拶を交わす、大人しそうな人だった。

映像の中の男は、深夜2時すぎに上の階から音もなく下りてきた。部屋の前に立ち、10分以上動かない。

やがてインターホンのレンズを愛おしそうに指でなぞり、郵便受けの鍵を何度もガチャガチャと回そうとしていた。映像にはその行為が連日記録されていて、深夜の決まった時間に同じ動きを繰り返していた。

最後はドアにそっと頬を当てて、満足したように上の階へ戻っていく。それが日課になっていた。

「下の階が気になって」

後日、管理会社が事情を尋ねた際、その男が口にした言葉だ。

悪びれた様子はなく、淡々と繰り返していたらしい。私はその週のうちに退去手続きを取り、別の街へ引っ越した。今でも夜中に郵便受けの音がすると、心臓が縮む瞬間がある。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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