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「わたしもいるのに!」率先して出品作業を手伝った私に文句を言う同僚。後日、先輩が庇ったことを知った

「わたしもいるのに!」率先して出品作業を手伝った私に文句を言う同僚。後日、先輩が庇ったことを知った

人手不足の日、率先して動いた

リサイクルショップでパートとして働いていたころの話だ。

古着や雑貨を取り扱うお店で、スタッフは常時三、四人ほど。

その日は急な欠員が重なり、バックヤードが回らなくなっていた。

特に手が止まっていたのが、ネットへの出品作業と発送準備だった。

商品写真を撮って説明文を書き、梱包して宛名を印刷する。

慣れた人なら手早くできるが、担当者が急に休みとなり、誰も引き継いでいない状態だった。

店頭が落ち着いていたこともあり、バックヤードにいた先輩スタッフにやり方を教わりながら手伝いに入った。

初めての作業だったが、ひとつひとつ確認すれば進められる内容だった。

「ありがとうございます、本当に助かります」と言われて、自然と手が速くなった。

誰かに頼まれたわけでも、指示を受けたわけでもない。

ただ目の前に困っている状況があって、動ける状態だったから動いた。それだけのことだった。

聞こえよがしの言葉が飛んできた

そこへ、同じ売り場で働いている同僚が通りかかった。ひとしきり作業が進んだころだっただろうか、低い声が耳に届いた。

「わたしもいるのに!」

はっとして顔を上げると、同僚はこちらを見もせず、独り言のような声でぼそりと続けた。

「なんであの子ばっかり…」

何がそんなに気に入らないのか、正直まったく分からなかった。

自分から声をかけたわけでも、誰かを押しのけたわけでもない。

人が足りないから動いただけだ。それでも聞こえよがしに言い続けるのは、さすがに堪えた。

その日は気持ちを切り替えることができないまま、早退を申し出て帰宅した。

もやもやを引きずりながらバスに乗り、家に着いてもしばらく気分が落ち着かなかった。

あんな一言で、こんなに消耗するとは思っていなかった。

後日、先輩が動いていた

数日後、職場に顔を出すと、同じ部門の先輩からそっと声をかけられた。

「あのとき何があったか、ちゃんと聞いてたから。私からも上に伝えておいたよ」

先輩がその場にいたことは知らなかった。ただ、あの日のやり取りを見ていてくれていたらしく、自分から上に状況を伝えてくれていたのだという。

あの同僚のその後については、詳しくは聞かなかった。

ただ、以前のように私に聞こえる声で何かを言ってくることは、それ以降なくなった。職場での振る舞いも、以前より静かになったように見えた。

率先して動いただけで、ここまで面倒なことになるとは思ってもいなかった。それでも、黙って見ていてくれた先輩がいたことが、じわりと胸に残っている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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