Share
「なんで怒ってるか分からない」母に本音を打ち明けたら返ってきた一言→20代の私の胸に刺さり続ける小さな棘

「なんで怒ってるか分からない」母に本音を打ち明けたら返ってきた一言→20代の私の胸に刺さり続ける小さな棘
帰省した夜、ずっと言えなかった言葉を口にしてみた
社会人になって初めての長い連休に、実家へ帰省したときのことです。
久しぶりに母と夕飯を食べて、テレビを見ながらのんびり話していたその夜。
私はずっと心に引っかかっていたことを、思い切って打ち明けることにしました。
就職活動のとき、母が反対し続けた会社に結局入社した経緯があって、そのことについて一度もちゃんと話せていなかったのです。
「あのとき、もう少し私の話を聞いてほしかった」
怒っているわけではなく、ただそう伝えたかっただけでした。
母はしばらく黙っていて、それから静かにこう言いました。
「ごめん、なんで怒ってるか分からない」
その一言で、私の中で何かがぷつりと切れるような感覚がありました。
感謝と納得できなさが、同時に存在している
母が悪意を持って言ったわけではないと思います。
心配してくれていたのも分かっています。
でも「怒ってるか分からない」という返し方は、私が伝えようとしていたことを、まるごと見当違いのものとして受け取られたように感じさせました。
怒っているんじゃなくて、聞いてほしかっただけなのに。
そう口に出せなくて、私は「そっか、ごめん」と笑って話を終わらせました。
母は普通の顔でテレビに視線を戻します。
その夜ひとり布団の中で、私はしばらく天井を見上げていました。
あのときの母の表情は、本当に分からないという顔をしていました。
悪意ではなく、ただ理解できないだけ。
それが余計につらかったのです。
感謝しなきゃいけないと分かっている。
それでも、どこかで「分かってほしかった」という気持ちは、ちゃんと存在しているのです。
家族だから分かり合えるはずだと思う分、すれ違ったときのダメージはひときわ大きくて。
近い存在だからこそ、期待する分だけ傷にもなる。
それが「家族」というものなのかもしれないと、少し大人になった今は思います。
それでも、あの夜から小さな棘が一本、胸の奥にずっと残っています。
抜こうとしても抜けず、忘れたつもりでもふとした拍子に存在を主張してくる、そんな種類の棘です。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
登場人物から探す
テーマ・シチュエーションから探す
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事

