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「もう少しだけ、詰められませんか」急いでバスの列に入ってきた人。だが、結局乗れなかったあとに注意されたワケ

「もう少しだけ、詰められませんか」急いでバスの列に入ってきた人。だが、結局乗れなかったあとに注意されたワケ
バスが来る直前、列の途中に入ってきた人
大学生のころ、僕は毎朝バスで通学していました。朝の停留所には同じ時間帯の学生が集まり、歩道に沿って長い列ができます。
その日も僕は列の真ん中あたりで待っていました。坂の向こうにバスが見えてきたころ、一人の人が足早に停留所へやってきます。
その人は最後尾へ向かわず、列の途中で立ち止まりました。
「すみません、急いでいて。このバス、どうしても乗りたいんです」
そう言いながら、少しずつ列の中へ入ろうとします。強い口調ではありませんでしたが、かなり焦っている様子でした。
近くの学生たちは顔を見合わせました。ただ、もうバスが目の前まで来ていたこともあり、その場で注意する人はいませんでした。
扉が開くと、前から順番に乗っていきます。朝の便なので車内はすぐにいっぱいになり、入口付近まで立っている人で埋まりました。
その人も乗ろうとして、車内へ声をかけます。
「もう少しだけ、詰められませんか」
けれど中にいた学生から、「すみません、もう下がれません」と返ってきました。運転手からも次の便を待つよう案内され、その人はようやく扉の前から離れました。
結局、僕を含め何人かがそのバスには乗れませんでした。
その場所のまま、次のバスを待とうとしていた
バスが出ると、残った人たちは少しずつ前へ詰めました。
先ほどの人も、そのまま列の前のほうで次のバスを待とうとしています。一度列の中へ入ったことで、そこが自分の順番になったと思ったのかもしれません。
すると、近くにいた学生が穏やかに声をかけました。
「すみません、最後尾はあちらです」
その人は一瞬、きょとんとした顔をしました。
周囲を見回してから、さっき自分がどこから入ってきたのか思い出したように視線を落とします。
「あ……すみません」
それだけ言うと、黙って列の後ろへ歩いていきました。
誰かが責めたり、大きな声を出したりすることはありませんでした。その後は全員が同じように次のバスを待ち、来た順に乗っていきました。
僕も次の便に乗りました。車内から停留所を見ると、先ほどの人も列の後ろから順番に乗り込んでいました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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