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「後ろのみんな、待ってるから」滑り台の前で怖くなった男の子。だが、女の子がかけた一言に救われた瞬間

滑り台の前で、男の子が立ち止まった
休日の午後、散歩の途中で近所の公園に立ち寄ったときのことです。
園内には地域の幼稚園の子どもたちが遊びに来ていて、あちこちから楽しそうな声が聞こえていました。
滑り台の前には数人の子どもが順番に並んでいます。先生も少し離れたところから、「順番にね」と声をかけながら見守っていました。
その列の先頭にいた男の子が、滑り台の階段を前にして突然動かなくなりました。
手すりに手をかけるものの、なかなか最初の一段に足を乗せられません。どうやら少し怖くなってしまったようでした。
後ろには、次の順番を待つ子どもたちがいます。男の子は一度振り返ると、小さな声で言いました。
「後ろのみんな、待ってるから…」
自分が怖いことよりも、列を止めてしまっていることを気にしているようでした。
私はベンチからその様子を見ていましたが、後ろの子どもたちは「早くして」と急かすことも、横から抜かしていくこともありませんでした。
「ゆっくりでいいよ」と声をかけた女の子
すると、列のすぐ後ろにいた女の子が男の子のそばまで来ました。
「大丈夫だよ。ゆっくりでいいよ」
女の子はそう言うと、自分が先に上ろうとはせず、男の子の横で待っていました。
先生も近くまで来て、「怖かったら無理しなくても大丈夫だよ」と優しく声をかけます。
男の子は少し考えたあと、もう一度手すりをしっかり握りました。そして今度は、自分でゆっくりと一段目に足を乗せます。
一段、もう一段。
後ろの子どもたちは静かに順番を待っていました。女の子も少し後ろから、「もうちょっとだよ」と声をかけています。
やがて男の子は滑り台の上までたどり着きました。少しだけためらったあと、そのまま滑り降ります。
下まで着くと、さっきまでの緊張した様子がうそのように笑顔になりました。
「できた!」
その声を聞いた女の子も笑いながら滑り降りてきます。
「もう一回行く?」
男の子はうなずき、二人は一緒に列の最後尾へ向かいました。
大人から見れば、ほんの数分の出来事です。それでも、誰かが困っているときに急かさず待つことや、無理に手を引くのではなくそばで声をかけること。その子どもたちの自然な振る舞いが、とても印象に残りました。
帰り道でも、私はあの光景を何度も思い返していました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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