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「私も同じ仕事なんです」会うたびに色々と教えてくれたママ友。だが、一瞬言葉を止めた理由

サッカー教室で声をかけてくれたお母さん
小学校に入ったばかりの息子が「サッカーをやってみたい」と言い出し、近所の教室へ通い始めました。
初めての場所だったので、息子だけでなく私も少し緊張していました。グラウンドの端には、練習を見守る保護者が何人か集まっています。
そんな中、ひとりのお母さんが笑顔で声をかけてくれました。
「うちも同じ学年なんです。よろしくお願いします」
明るく話しかけてもらえたことにほっとして、その日は子どもの学校のことや、サッカーを始めたきっかけなどを話しました。
その方は看護師として働いているそうです。
私も同じ仕事をしているのですが、初対面でわざわざ言うほどのことでもないと思い、そのときは伝えませんでした。
会うたびに始まる医療の話
何度か顔を合わせるうちに、そのお母さんとは練習中によく話すようになりました。
ただ、少し気になることも増えていきました。
「子どもが熱を出したときは、こういうところを見たほうがいいですよ」
「転んだときは、まずここを確認するといいんです」
子どもの体調やけがの話題になると、仕事で身につけた知識を丁寧に教えてくれるのです。
もちろん、悪気があるわけではありません。
むしろ、新しく入った私が困らないようにと思ってくれているのでしょう。
最初は「そうなんですね」と聞いていました。
ところが、練習のたびに似たような説明が続きます。
「この前、新しく入ったお母さんにも教えてあげたんですよ」
そう笑う姿を見て、私は少し迷いました。
ここまで来ると、かえって黙っているほうが不自然かもしれません。
「私も同じ仕事なんです」
次の練習日も、子どもの体調についての話になりました。
いつものように説明が始まったところで、私はタイミングを見て伝えました。
「実は、私も看護師なんです」
相手は一瞬、目を丸くしました。
「えっ、そうだったんですか」
「最初に言うタイミングを逃しちゃって。今まで黙っていてすみません」
そう付け加えると、その方は少し照れたように笑いました。
「それなら、私がずっと説明する必要なかったですね」
私も笑って、「いえいえ」と返しました。
それ以来、医療の知識を一方的に教えられることはなくなりました。
代わりに増えたのは、子どもたちの話です。
「今日、やっとボールに触れましたね」
「うちの子、帰ったら絶対その話をしますよ」
同じグラウンドを見ながら、そんな何気ない会話をする時間のほうが、私にはずっと気楽でした。
相手は親切心から話してくれていただけです。それでも、知っていることやできることを最初から決めつけず、お互いのことを少しずつ知っていくくらいが、ちょうどいいのかもしれません。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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