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「大丈夫ですか?ふらついてますよ」店内を危うげに歩く男。だが、歩く様子を見て感じた本音とは

通路の先に、気になる人がいた
休日の昼下がり、私は近所の店で日用品を選んでいました。
洗剤の棚を見ながら歩いていると、少し先の通路に、妙に足取りの不安定な人がいることに気づきました。
ゆっくり歩いているのですが、ときどき体が左右に揺れ、棚の近くまで寄ったかと思えば、また通路の真ん中へ戻ってきます。
「あれ……大丈夫かな」
思わず小さくつぶやきました。
最初は商品を探しているのかと思いました。しかし、何度か見かけても商品を手に取る様子はなく、周囲の人とぶつかりそうになる場面もありました。
一度、買い物かごを持った女性が慌てて横によけました。それでも本人は気づいていないようで、そのまま歩いていきます。
具合が悪いのかもしれません。けれど、知らない相手にいきなり声をかけるのもためらわれ、私は少し離れたところから様子を見ていました。
「ちょっと、大丈夫ですか?」
そのとき、向こうから歩いてきた男性が、その人と正面からぶつかりそうになりました。
男性は驚いて一歩横へ避けると、振り返りました。
「ちょっと……大丈夫ですか?」
少し強い声でしたが、怒っているというより、驚いたように聞こえました。
相手は足を止めました。しかし、すぐには返事がありません。
男性も戸惑ったようで、少し声を落としました。
「さっきから、ふらついてますよ。気分悪くないですか?」
それでも、はっきりした返事はありませんでした。
「聞こえてます?」
男性が顔をのぞき込むようにすると、相手はようやく男性のほうを向きましたが、何か答えたのかまでは、離れていた私には聞き取れませんでした。
しばらくすると、その人はまたゆっくり歩き出しました。
男性はその背中を見送りながら、困ったように眉を寄せます。
「いや……これ、ちょっと心配だな」
注意ではなく、店員へ声をかけた
男性は追いかけて何度も注意するのではなく、近くにいた店員へ声をかけました。
「すみません。あそこを歩いてる方なんですけど、さっきからかなりふらついてて。何度か人にぶつかりそうになってるんです」
店員も通路の先を確認し、「ありがとうございます。ちょっと見てきますね」とすぐに向かっていきました。
その様子を見て、私も少しだけ安心しました。
最初は、周りを見ずに歩いている人なのだと思っていました。けれど、声をかけられても反応が薄い様子を見ると、本当に何か事情があったのかもしれません。
私はその後どうなったのかまでは分かりません。
ただ、危ないと感じたときに相手を責め続けるのではなく、「何かおかしい」と店員へ伝えた男性の判断は、あの場では一番自然だったように思います。
あのとき私も、ただ距離を取るだけではなく、店員にひと言伝えてもよかったのかもしれない。店を出てから、そんなことを考えました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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