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「空いてる部屋あるだろ。今すぐ泊まれるようにしてくれ」予約なしで満室のホテルに押しかけた家族。だが、責任者の対応で状況が一変

「空いてる部屋あるだろ。今すぐ泊まれるようにしてくれ」予約なしで満室のホテルに押しかけた家族。だが、責任者の対応で状況が一変
満室のロビーに響いた声
昨年、海沿いの景色が評判のホテルに宿泊したときのことです。
チェックインの列で待っていると、少し前にいた家族連れが、フロントの女性に詰め寄っていました。
「空いてる部屋あるだろ。今すぐ泊まれるようにしてくれ」
声を荒らげていたのは、小学生くらいの子どもと、まだ幼い子どもを連れた父親でした。
隣にいた母親も、いら立った様子で口を挟みます。
「本当に一部屋も空いていないんですか。そんなことあります?」
会話を聞くかぎり、家族は予約をせずにホテルを訪れたようでした。
ところが、その日は連休中でした。
ロビーには大きな荷物を持った宿泊客が次々と到着し、チェックインの列も長く伸びています。
フロントの女性は、落ち着いた声で説明しました。
「申し訳ございません。本日はすべてのお部屋にご予約をいただいております」
しかし、父親は納得しません。
「そんなわけないだろ。急な客のために、一部屋くらい残してあるはずだ」
「子どももいるんですよ。ここから別のホテルを探せというんですか」
両親の声が大きくなるにつれ、子どもたちは不安そうに顔を見合わせていました。
並んでいた宿泊客も、気まずそうに視線をそらしています。
責任者が確認した結果
フロントの女性は言い返すことなく、もう一度謝罪しました。
「念のため、現在のお部屋の状況を責任者に確認いたします。少々お待ちいただけますでしょうか」
女性は家族をカウンターの端へ案内し、奥にいた責任者へ声をかけました。
数分後、スーツ姿の男性が現れます。
「お待たせいたしました。責任者の者です。改めて確認いたしましたが、本日は満室で、清掃中のお部屋やキャンセルが出たお部屋もございません」
父親は、まだ不満そうな表情を浮かべていました。
「でも、ここまで来たんだぞ。何とかするのがホテルの仕事だろ」
責任者は表情を変えず、静かに続けました。
「お部屋をご用意することはできません。ただ、近隣の宿泊施設でしたら、こちらで空室を確認することは可能です」
そして、周囲の宿泊施設に数件電話をかけてくれました。
しばらくして、一軒だけ車で二十分ほど離れたホテルに、空室があることが分かったのです。
「こちらのホテルでしたら、現在一室空いているとのことです。ただし、お部屋が埋まる可能性があるため、ご希望でしたら早めのご連絡をおすすめします」
責任者は、ホテルの名前と電話番号を書いた紙を差し出しました。
これ以上ここで交渉しても、部屋が用意されることはない。父親も、ようやく理解したようでした。
「……分かりました」
先ほどまでの勢いは消え、父親は紙を受け取ります。
母親も小さく頭を下げ、二人は子どもたちを連れてロビーを出ていきました。
家族が去ると、止まっていたチェックインの列が再び動き始めました。
私の順番が来ると、最初に対応していたフロントの女性は、何事もなかったかのように笑顔を見せます。
「お待たせして申し訳ございません。いらっしゃいませ」
無理な要求をきっぱりと断りながら、代わりの宿まで探す。
声を荒らげず、最後まで冷静に対応していた姿が、強く印象に残りました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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