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「子どもがいるんだから、先に入れてくれよ」子ども優先を振りかざす客。だが、スタッフが毅然と応じた結果

「子どもがいるんだから、先に入れてくれよ」子ども優先を振りかざす客。だが、スタッフが毅然と応じた結果
人気アトラクションの列で
夏の休日、私は家族と近くの遊園地へ出かけました。
目当ては、いつも長い列ができる人気のアトラクションです。
三十分ほど並んで、ようやく乗り場が見えてきたころでした。
ふいに、列の先のほうから、大きな声が聞こえてきました。
家族連れの男性が、案内係のスタッフに向かって、何やら強い調子で詰め寄っているのです。
「勝手に順番を、抜かそうとする男」
その光景は、まさにそう呼ぶしかないものでした。
男性は小さな子どもの手を引きながら、列の途中で足を止め、譲れとばかりに前を指さしています。
せっかくの休日に、どうしてこんな人がいるのだろうと、私は気持ちが沈みました。
子どもを盾にした要求
「子どもがいるんだから、先に入れてくれよ。疲れてるんだ、そっちが配慮しろ」
男性の声は、だんだん大きくなっていきます。
スタッフが「皆さま順番にご案内しております」と丁寧に説明しても、まるで聞き入れる様子がありません。
あろうことか男性は、後ろに並ぶ私たちのほうを振り返り、こう言い放ったのです。
「子ども優先でしょ、普通は」
列は、しんと静まり返りました。
誰もが気まずそうに目をそらし、なんとも言えない空気が広がります。
私も、我が子の手をそっと握りながら、どうなることかと成り行きを見守っていました。
スタッフの毅然とした一言
それでも、若いスタッフはひるみませんでした。声を荒らげることなく、けれどはっきりと、男性に告げたのです。
「ここに並んでいる皆さまも、同じように順番をお待ちです。お子さまが休まれるなら、あちらの日陰のベンチへご案内いたします」
すぐそばの木陰を手で示しながら、スタッフは穏やかに続けます。
無理に割り込ませることはせず、けれど困っている子どもへの気づかいだけは、きちんと差し出したのです。
ゴネても得はしない。そう悟ったのか、男性はばつが悪そうに口をつぐみ、やがて子どもを連れて列の最後尾へと下がっていきました。
張りつめていた列の空気が、ふっとゆるみました。
前に並んでいた年配の女性が、スタッフに小さく会釈をしています。
順番はきちんと守られ、私たちも気持ちよく自分の番を待つことができました。
筋を通してくれたスタッフの後ろ姿が、その日はやけに頼もしく見えたのです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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