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「好きな曲、まとめたから」仲が良いわけではない中学の同級生。卒業後、数々の行動に背筋が凍った瞬間

「好きな曲、まとめたから」仲が良いわけではない中学の同級生。卒業後、数々の行動に背筋が凍った瞬間
卒業してから、なぜか見かけるように
もう十年以上前のことですが、今でもふと思い出すと、背中がひやりとする出来事があります。
相手は、中学まで同じ学校に通っていた男性でした。とはいえ、特別に仲が良かったわけではありません。教室で話した記憶もほとんどなく、私にとっては「同級生の一人」という程度の存在でした。
ところが中学を卒業し、別々の学校へ進んでから、なぜか彼を見かけることが増えていったのです。
高校から帰る途中、いつも利用していたバス停へ行くと、彼が立っていることがありました。
最初は「たまたまかな」と思いました。しかし、何度か続くうちに、バス停へ向かうだけで少し緊張するようになりました。
「これ、聴いてほしくて」突然渡されたもの
ある日、バス停で彼が私の前に立ち、分厚いファイルを差し出してきました。
「これ……よかったら、聴いてほしくて」
「え、これ何?」
戸惑いながら開くと、中には彼の好きな曲の歌詞が何枚も丁寧に書き写され、CDまで入っていました。
「好きな曲、まとめたから。たぶん気に入ると思う」
あまりに突然のことで、どう断ればいいのか分かりませんでした。
「あ……うん。ありがとう」
そう返して受け取ってしまったものの、家に帰ってからも、なぜ私にここまで用意したのだろうという違和感が残りました。
そのうち、家の近くでも彼の姿を見るようになりました。窓の外を見ると、自転車で住宅街を走っている姿が目に入ることもありました。
「またいる……」
偶然だと言い聞かせようとしても、見かけるたびに落ち着かなくなっていきました。
母が困った顔で「鉢植え、置いていったよ」
そして、今でも特に覚えているのが、ある晩のことです。
家のインターホンが鳴り、画面を確認すると彼でした。
私は反射的に母へ言いました。
「ごめん、私いないってことにして。出たくない……」
母は少し心配そうな顔をしながら、代わりに応対してくれました。
しばらくして戻ってきた母は、なんとも言えない表情をしています。
「帰った?」
私が聞くと、母は玄関のほうを指しました。
「うん。でもね……鉢植え、置いていったよ」
「え?」
恐る恐る見に行くと、本当に小さな鉢植えがひとつ、玄関先に置かれていました。
「なんで……家にまで来るの」
思わずそう漏らすと、母も「ちょっと心配だね」と表情を曇らせました。
嫌がらせをしているというより、彼自身は好意を伝えているつもりなのかもしれません。それでも私には、その気持ちが一方的に家の中へまで入り込んできたように感じられ、怖くてたまりませんでした。
「返事を待っています」と書かれた手紙
その後も、何度か手紙が届きました。
中でも忘れられないのは、返信用の封筒と切手まで一緒に入っていた手紙です。
最後には、「返事を待っています」と書かれていました。
それを見た瞬間、胸がぎゅっと苦しくなりました。
私は返事をすると約束した覚えもありません。それなのに、まるで返事をすることが最初から決まっているように感じられたのです。
「どうしたらいいんだろう……」
母にも相談しましたが、当時の私は、相手から直接脅されたわけでも乱暴なことをされたわけでもないため、どこまで大ごとにしていいのか分かりませんでした。
結局、できるだけ会わないようにし、連絡にも応じず、距離を置き続けました。
何年か経ったころ、彼を見かけることも、手紙が届くこともなくなりました。
今となっては、彼が何を考えていたのかは分かりません。
ただ、好意のつもりであっても、相手が望んでいない距離まで一方的に近づかれることは、こんなにも怖いのだと知った出来事でした。
今でもときどき、玄関先にぽつんと置かれていた、あの小さな鉢植えを思い出します。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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