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「叔母さん、たったこれだけ?」お年玉の金額に不満を漏らした子供。だが、親の言葉に思わず絶句

お年玉を配った食卓
お正月、親戚が実家に集まりました。にぎやかな食卓で、料理の合間に、子どもたちが順番に挨拶へ来ます。
「あけましておめでとうございます」
私は、用意してきたお年玉を一人ずつ手渡しました。どの子にも公平にと思って、金額はみんな一律で3000円。
ぽち袋の柄だけ変えて、名前を書いておきました。
子どもたちは、うれしそうに受け取ってくれます。その中で、一人の男の子が袋の中をのぞいて、無邪気に言いました。
「叔母さん、たったこれだけ?」
子どもらしい、思ったままの一言でした。私は笑って受け流すつもりで、口を開きかけます。けれど、それより早く別の声が飛んできました。
親が見せた顔
声の主は、その子の親でした。
少し離れた席から、こちらへ向かって言います。
「3000円は少ないよ」
一瞬、食卓が静かになりました。子どもに悪気がないのは、その場の誰もが分かっています。
ただ、親のほうが本気の顔をしていました。見栄なのか意地なのか、引っ込みがつかなくなっているようでした。
私は、言い返しませんでした。角を立てても、正月の席が濁るだけです。
「そう。じゃあ、気持ちだけ受け取ってね」
袋を引っ込めようとしたその時、上座から穏やかな声がしました。
年長者の一言
祖母でした。長年、この集まりの真ん中にいる人です。
「お年玉はね、金額を比べるものじゃないのよ。もらった気持ちを、ありがとうって言えたらそれで十分」
穏やかな声でしたが、食卓はしんと静まりました。文句をつけた親は、口を開きかけて、そのまま閉じます。さっきまでの勢いはどこかへ消えて、顔がすっと赤くなっていました。
「……すみません、つい」
小さくそう言って、目を伏せます。周りの親戚は何も責めませんでしたが、視線だけが静かにその親へ集まっていました。気まずそうに、その人は湯呑みへ手を伸ばします。
男の子は、何も知らずに袋を握りしめています。祖母が笑って優しく促すと、元気に頭を下げました。
「ありがとうございます」
その一声で、食卓に笑いが戻りました。お金は怖いと、あの時つくづく思ったのを覚えています。それでも、金額の多い少ないより、あの祖母の一言のほうが、ずっと長くその場に残りました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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