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「割り勘、5000円ずつでいいね」遠距離の彼。だが、外食の割り勘に感じた違和感とは

「割り勘、5000円ずつでいいね」遠距離の彼。だが、外食の割り勘に感じた違和感とは
7日ぶんの買い物かご
遠距離で付き合っている恋人は、休みが取れると私の部屋に泊まりに来ます。
短くて3日、長いときは7日。その間の朝昼晩、3食とも私が作ります。
前日にスーパーへ寄って、かごに肉と野菜を積み上げました。
7日ぶんとなると、レジに出る数字は1万円を超えます。
エアコンも風呂も二人分になるので、光熱水費もその月だけ跳ね上がりました。
「これうまいな。何入れてるの」
「玉ねぎをすりおろして混ぜてる」
作るのが嫌なわけではありません。
食べ終われば皿を流しへ運んでくれますし、洗い物も半分は引き受けてくれます。ごちそうさま、と必ず言う人でした。
レジの前で開いた財布
滞在の途中で、一度は外へ食べに出ます。その日は駅前の焼肉屋でした。
伝票を持って立ち上がったところで、恋人が財布を開きます。
「割り勘、5000円ずつでいいね」
「うん、わかった」
五千円札を受け取って、レジに並びました。冷蔵庫の中身を思い出したのは、店を出て歩きだしてからです。
思いやりのない人だとは、少しも思っていません。ただ、家では私の財布だけが開いて、外では毎回きっちり半分になる。その差だけが、帰り道でずっと引っかかっていました。
部屋に戻って口にした本音
部屋に戻って麦茶を注ぎながら、私はやっと切り出しました。
「泊まってる間の食材費、7日で1万円くらい出てるんだよね」
恋人が顔を上げます。
「え、そんなに?」
「うん。それで外食だけ割り勘だと、なんだか変な感じがして」
グラスを持ったまま、しばらく動きませんでした。それから、ゆっくり言葉を探すように口を開きます。
「考えたこともなかった。作ってもらえるのが嬉しくて、そこで止まってた」
言い返されるものだと思っていたので、こちらのほうが構えを崩しました。恋人はテーブルのレシートを裏返して、しばらく数字を目で追っています。
「今度から、買い出しは俺が出す。外は今のままでいい?」
「それなら、ちょうどいい気がする」
次に来た日、玄関のドアが開くと同時に、スーパーの袋が持ち上がりました。
「買い出しはすませてきた。今日は俺が米を炊く」
「じゃあ、味噌汁は私が」
台所に並んで立つと、まな板の音が二つになりました。言ってよかった、と思ったのはそのときです。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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