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「1000円やれば、中学生には十分よ」お年玉の金額を相談している義母たち。話を聞いて私が驚いたワケ

「1000円やれば、中学生には十分よ」お年玉の金額を相談している義母たち。話を聞いて私が驚いたワケ
初めての子連れの正月
夫の親戚が集まるお正月に、子どもを連れて参加したのはその年が初めてでした。
玄関を開けた時点で、知らない顔がいくつも並んでいます。
「よう来たね」
義母が一人ずつ紹介してくれて、そのたびに子どもたちが頭を下げました。居間ではもう歓談が始まっていて、義父と夫が並んで座っています。
お正月といえば、子どもにとってはお年玉です。うちの二人は朝から落ち着かなくて、車の中でも何度も同じことを聞いてきました。
「あんまり期待するんじゃないよ」
そう言い聞かせてはきましたが、みかんをもらってテレビの前に座ってからも、そわそわしています。
引き戸の手前で
急須が空になったので、私は台所へ立ちました。
居間とダイニングは、引き戸一枚で仕切られています。
取っ手に手をかけたところで、向こうから声が聞こえました。
「上のとこは、中学生やったかね」
義母の声でした。細く開いた隙間から、親戚の女性が何人かテーブルを囲んでいるのが見えます。
真ん中には、ポチ袋の束が広げてありました。
「よかと、1000円で」
「1000円やれば、中学生には十分よ」
私は取っ手に手をかけたまま、そこから動けなくなりました。
何事もなかったように
お年玉の額を、みんなで相談して決めるものだとは知りませんでした。
言われてみれば、そういうものなのかもしれません。
家ごとに子どもの人数も違いますし、そろえておいたほうが誰も気まずくならない。理屈は分かります。
ただ私はずっと、あれは渡す人の気持ちの分だけ入っているものだと思っていました。
向こうの話し声は、まだ続いています。
誰も悪いことは言っていません。それどころか、みんな真剣でした。
私は急須を持ったまま、いったん廊下へ引き返しました。
少し待って、足音を立ててから、もう一度引き戸を開けます。
「お湯、いただいていいですか」
「あら、気がつかんでごめんね。座っときなさい」
義母がポチ袋をさっと手元へ寄せて、笑って立ち上がりました。私も笑って、急須を渡します。
居間に戻ると、子どもたちはテレビの前で転がって笑っていました。
そのあと配られたポチ袋を、上の子は両手で受け取りました。中身のことは、私からは何も言いません。
「ありがとうございます」
二人の声を聞きながら、私は湯呑みに口をつけました。台所で聞いたことは、たぶん一生、誰にも言わないと思います。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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