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「シャンプー詰め替えようか?」優しい夫。だが、娘と洗い場に待っても、シャンプーが来ないワケ

親切なはずの一言
娘と一緒に湯船につかろうとした夜のことだった。
子供用シャンプーのボトルを押しても、もう最後の一滴しか出てこない。
「あ、やっぱりないや。詰め替えのやつ買ってあったよね」私がつぶやくと、脱衣所にいた夫がすかさず顔を出した。
「シャンプー詰め替えようか?」
やる気に満ちた声だった。
私は素直にうれしくなって、娘の服を脱がせながらお願いすることにした。
「ありがとう、助かる」そう言って、先に2歳の娘を洗い場へ連れて入った。
浴室に届かないボトル
ところが、いくら待っても新しいボトルが運ばれてこない。娘の頭を濡らし始めてから、ようやく異変に気づいた。
「ねえ、シャンプーは?」声を張ると、扉の向こうから明るい返事が返ってくる。
「詰め替えたよー」
たしかに詰め替えてはくれた。
でも肝心のボトルは、私の手が届く場所にない。泡だらけの娘を片手で支えたまま、私は濡れた体で扉をそっと開けた。
脱衣所の棚に、満タンのボトルがぽつんと置かれている。
夫はソファでスマホ片手にくつろいでいた。
あと3歩の攻防
私は思わず笑ってしまった。
怒るより先に、あまりのツメの甘さがおかしかったのだ。
できるだけ軽い声で、指を3本立ててみせる。
「あと3歩、運んでよ」
「え、そこまで?」夫はきょとんとした顔をした。
「そこまでが本番なの。詰め替え名人さん、ラスト3歩お願いします」
夫は一瞬固まり、それから手元のボトルと、泡まみれの娘を見比べた。ばつが悪そうに頬をかいて、慌てて立ち上がる。
「……たしかに。運ばなきゃ意味ないな」ボトルを浴室まで届けると、そのまま袖をまくって洗うのを手伝い始めた。
それ以来、夫は「やろうか?」の続きを最後までやり切るようになった。
ゴミ袋の補充も、洗剤の詰め替えも、途中で止まらない。
やる気だけは満点だった人が、ちゃんと役に立つ人に変わった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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