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「今日もまた指示が曖昧」上司への愚痴を本人に誤送信。翌日、出社した私に待っていたのは

血の気が引いた瞬間
日々の業務に追われる中、同僚との他愛もないメッセージのやり取りは、私にとって数少ない息抜きのひとつです。
その日は、朝から上司のふんわりとした指示に振り回され、残業をする羽目になっていました。
帰りの電車に揺られながら、私は仲の良い同僚宛てにメッセージアプリを開きました。
「お疲れ様。今日もまた指示が曖昧で困ったよ。もっと具体的に言ってほしいよね…」
溜まっていた鬱憤を指先に込め、勢いよく送信ボタンをタップ。
ふう、と息を吐き出した直後、画面に表示された文字を見て全身の血の気が引きました。
宛先が同僚ではなく、なんと愚痴の対象である「上司」になっていたのです。
しかも、送信してわずか数秒で、残酷にも『既読』のマークが付きました。
「嘘だろ…」
満員電車の中で、私は一人、完全に凍りつきました。
放置するわけにもいかず、慌てて「大変申し訳ありません! 誤送信です!」と平謝りのメッセージを送りましたが、上司からの返信はありません。
気まずい日々、そして予想外の結末
翌日、足取り重く出社した私は、上司の顔をまともに見ることができませんでした。
挨拶を交わすだけで、心臓がバクバクと嫌な音を立てます。
上司は怒っているのだろうか。それとも呆れているのだろうか。
針のむしろに座っているような、息の詰まる気まずい空気が数日間続きました。
そんなある日の夕方、上司から「ちょっといいかな」と声をかけられたのです。
「はい……なんでしょうか」
ついに説教か、最悪の事態を覚悟して身を固くした私に、上司は思いがけない言葉を投げかけました。
「この前のメッセージだけどさ。ごめんね、実は自分でも指示が分かりにくいって自覚してたんだよ」
そう言って、上司は照れくさそうに笑ったのです。
「えっ……」
「これからは気をつけるから、分からないことがあったら遠慮なく聞いてくれ」
私は耳を疑いました。激怒されると思っていたのに、まさかご自身の非を認めて和解してくれるなんて。
「とんでもないです! こちらこそ、本当に申し訳ありませんでした!」
深く頭を下げた瞬間、肩にのしかかっていた重い荷物が一気に降りていくのを感じました。
この一件以来、上司とのコミュニケーションは以前よりもずっと円滑になりました。
しかし、あの時の冷や汗だけは二度とかきたくありません。
今でもメッセージを送信する前には、必ず宛先を3回確認するようにしています。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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