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「お母さん出かけて家に入れないの」大雨の朝に押しかけたママ友の子供。迎えに来たママ友にぶつけた言葉

日曜の朝、鳴ったインターホン
小学校の入学式で仲良くなったママ友がいました。子ども同士がたまたま同じクラスで、最初に声をかけてくれたのが彼女でした。
明るくて話しやすい人でしたが、別の保護者からは何度も耳打ちされていました。
「あの人には気を付けたほうがいいよ」
そのときは、噂なんて気にしすぎだと笑って受け流していました。
けれど、その意味を知ったのは、ある日曜の朝でした。時計はまだ八時。土砂降りの雨の中、インターホンがしつこく鳴り続けたのです。
玄関を開けると、傘もささずにずぶ濡れで立っていたのは、そのママ友の息子でした。
「お母さん出かけて家に入れないの」
うちの息子に聞いても、遊ぶ約束などしていないと言います。それでも、この大雨の中で子どもを追い返すわけにはいきませんでした。
「とりあえず、上がってタオル使って」
よく聞けば、悪びれもなく
温かい飲み物を出して、ようやく落ち着いた子に事情を聞きました。出てきた言葉に、私は耳を疑いました。
「みんなで遠くに行ってるの。夜ごはん食べて帰るって」
家族は朝から遠出し、夜まで帰らないというのです。そしてこの子だけが、家から閉め出されていました。
「お昼はこれだけ渡された」
小さな手に握られていたのは、おにぎりが一個。それを持たせて、雨の日に子どもひとりを放り出したのだと分かりました。
誰の家に行くとも決めず、ただ「外で時間をつぶしてこい」とでも言うように。
うちに来たのも、たまたま子ども同士が顔見知りだったからにすぎません。約束も連絡も、何ひとつなかったのです。
夕方、連絡を入れ迎えに来た母親はけろりとしていました。
「ごめんね、預かってもらっちゃって。助かるわ」
悪びれる様子は一切なく、当たり前のように頭を下げる。その軽さに、私は静かに腹を決めました。
うちは託児所じゃありません
「うちは託児所じゃありません」
はっきりそう告げると、母親の笑みが固まりました。
「え、だって、子ども同士仲いいし……」
「約束もしていません。連絡もなかったですよね」
言葉に詰まった母親は、目を泳がせて口ごもりました。そばで聞いていた近所の人も、小さくうなずいています。
「雨の日に、おにぎり一個で閉め出すのはやめてあげてください」
その一言で、母親はもう何も返せませんでした。子どもの手を引き、逃げるように帰っていきました。
それ以来、彼女がうちに子を押しつけてくることはなくなりました。会っても、目を合わせず会釈するだけです。
子どもに罪はありません。あの子にはいつでもタオルを出します。けれど親には、筋を通させてもらいました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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