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「この後、うちに寄っていかない?」笑顔で家に招いてくれたママ友の手料理→悪意を悟って背筋が凍った夜

お茶帰りの、軽い誘い
ママ友たちと近所のお店でお茶をした帰り道だった。彼女が私の腕をそっと引いて、笑顔でこう言った。
「この後、うちに寄っていかない?」
断る理由もなかったので、私は自分の車で彼女を家まで送り、そのまま上がらせてもらうことにした。気のいい人だと、その頃はまだ思っていた。
「いつもありがとうね、来てくれて」
そう言って彼女は、台所で何かを温め始めた。窓の外が暗くなる頃には、彼女は缶を開けて晩酌を始めていた。
私は車だったので、お茶を一杯もらって付き合うことにした。
「あなたの分も、ちゃんと用意したから」
小皿に取り分けたつまみを、彼女は私の前にすっと差し出してきた。
齧った瞬間の違和感
湯気の立つウインナーは、見た目にはなんの変哲もなかった。表面に塩がふってある様子もない。私は礼を言って、一本を口に運んだ。
その瞬間、舌の上に塩の塊が広がった。
「……ん?」
思わず声が漏れた。しょっぱい、なんてものではない。海水をそのまま固めたような、ひりつく塩辛さだった。私は箸を止めて、残りの一本をそっと割ってみた。
切れ目の奥に、白い結晶がびっしりと詰め込まれていた。
「ウインナーの中に塩がぎっしり」
思わず口に出してしまってから、私は慌てて自分の口を押さえた。表面ではなく、わざわざ切れ目を入れて、その中に大量の塩を押し込んだとしか思えなかった。うっかり振りすぎた、では絶対に説明のつかない量だった。
他の小皿のつまみは、どれも普通の味だった。私の皿のウインナーだけが、そうなっていた。残りの一本も割ってみると、やはり同じだった。
笑顔の奥にあったもの
顔を上げると、彼女は缶を傾けながら、こちらをじっと見ていた。さっきまでと同じ、穏やかな笑顔のままで。
「あら、お口に合わなかった?」
その一言に、背筋がすうっと冷えた。何か言おうとしたけれど、口にすれば「間違えて入れちゃった」と笑ってかわされるのが目に見えていた。そして彼女は、私がどんな顔をするか、それを見たがっているように思えた。
「……ううん、大丈夫。ごちそうさま」
私はそれだけ返して、できるだけ早くその家を出た。車のハンドルを握る手が、まだ少し震えていた。
あの切れ目に塩を詰める姿を想像すると、笑顔で私を招き入れた手と、同じ手だとは思えなかった。
まっすぐ帰ればよかった、と何度も悔やんだ。卑劣なことは、いつか必ず本人に返ってくる。だから私から何かするつもりはない。ただ、あの笑顔だけは、今も忘れられないのだ。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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