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「出産中に寝てたの?」25時間の難産だった私のベッドで爆睡する夫。16年後、娘の一言で夫の顔色が真っ赤に

「出産中に寝てたの?」25時間の難産だった私のベッドで爆睡する夫。16年後、娘の一言で夫の顔色が真っ赤に
分娩台で過ごした25時間
初めての出産は、まる一日がかりだった。分娩台に乗っていた時間は、25時間。
陣痛の波に何度ものまれ、最後は意識が遠のくほどだった。
「もう少し、もう少しですよ」
助産師さんに励まされながら、ありったけの力を振り絞った。やっと終わって、ふらつく足で自分の病室へ戻ったとき、私はもう立っているのもやっとだった。
早く横になりたい。その一心で、引き戸を開けた。
ベッドに、人が寝ていた。
(出産中に寝てたの?)
仕事帰りに来ていた夫が、私のベッドでスヤスヤと眠っていたのだ。気持ちよさそうな寝息まで聞こえてくる。
私の気配で、夫がうっすら目を開けた。
「おつかれさま」
それだけだった。夫は横になったまま、ベッドを譲る素振りも見せない。
「……ねえ、そこ、私の」
「ん? ああ、ちょっと疲れててさ」
16年後、食卓で暴かれた失態
結局あの日、私は丸椅子で一晩を明かした。
腹は立ったけれど、抗う気力も残っていなかった。
それから16年。あのときお腹にいた娘は、すっかり生意気な高校生になった。
ある夜の食卓で、ふと思い出して、私はその話を持ち出した。
「あんたを産んだ日、パパね、私のベッドで爆睡してたのよ」
娘の箸が止まった。そして、信じられないという顔で父親を見る。
「は? パパ最低! ありえないんだけど!」
娘の声が、リビングに響き渡った。夫の顔がみるみる赤くなっていく。
「いや、あれはな……仕事で疲れてて……」
「ママ25時間も頑張ったんでしょ? なのに寝てたの?」
夫はしどろもどろになり、言いかけては口をつぐむ。グラスに伸ばした手が、行き場をなくして宙で止まっていた。
「えっと、その、若かったから……」
言い訳のどれもが、娘の前ではまるで通用しない。夫はとうとう目を伏せて、味噌汁の椀を見つめるしかなくなった。
普段は娘に強気なのに、このときばかりは小さくなって黙り込んでいた。
16年分の利子つき
その日以来、「パパのベッド事件」は我が家の鉄板ネタになった。何かにつけて娘が持ち出すので、夫はもう逃げられない。
「またその話?」と言いながらも、夫の声には観念の色がにじむ。
面白いのは、ここからだ。結婚記念日が近づくと、夫は誰に言われるでもなく、率先して家事をやり始める。
皿を洗い、洗濯物をたたみ、私を座らせてお茶まで淹れる。
「今日くらい、ゆっくりしてていいよ」
あの日ベッドを譲らなかった人とは、もう別人だ。娘が横でニヤニヤしながら言う。
「パパ、16年分の利子つきだもんね」
夫は苦笑いで頭をかくばかり。
あのときモヤモヤした記憶は、今ではすっかり一家の笑い話に変わっていた。一生擦られる失態を一つ持っている夫は、たぶん我が家でいちばん腰が低い。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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