Share
「いい噂ないわよ!やめたほうがいい」と娘の習い事に毛ケチをつけるママ友。だが、成果が出た途端の手のひら返しにドン引き

入会前から忠告を連発してきた近所のママ
小学校に上がった娘に、本人がやりたいと言った教室へ通わせはじめたときのことでした。
体験レッスンを終え、申し込み用紙を渡されて帰った日、近所のママ友からすぐにメッセージが届いたのです。
同じ学年の女の子を持つ、もう何年も顔を合わせている相手でした。
「いい噂ないわよ!やめたほうがいい」
そこから語尾が一段強くなり、「やめたほうがいいわよ」と念押しまで重ねてきました。
講師の態度がきついだの、月謝に対して内容が薄いだの、知り合いの知り合いがすぐ辞めただの、どこから集めてきたのかわからない情報が立て続けに届きます。
あんまり強い口調で言われるので、こちらまで少し気持ちが揺らぐほどでした。
子どもが成果を出した瞬間の手のひら返し
それでも娘自身が「絶対ここがいい」と譲らないので、私は腹をくくって入会を決めました。
半年、一年と続けていくうちに、娘はめきめきと力を伸ばし、地区の発表会で表彰される日が来たのです。
SNSにそっと一枚だけ写真を載せた、その夜のことでした。
くだんのママ友から、これ以上ないほど早い返信が飛んできたのです。
文末に絵文字を並べた、満面の笑みが透けて見える一文。
「私もその教室入るわ!紹介制の会員特典あるでしょ?」
一瞬、何を言われているのか飲み込めませんでした。
あれだけ強い口調で止めていた相手は、いったいどこへ行ったのか。
続けてもう一通、入会金が割引になる紹介コードはあるか、初月の月謝も対象か、と細かい質問まで矢継ぎ早に並べられて、画面を見ながら口が半開きになっていました。
送られてきた長文の質問は、まるで誰かに見せるための準備でもしているように整っていました。
表彰の写真を載せたのは私のSNSだけ。なのに、教室名も、紹介制度の存在も、ぜんぶ最初から知っているかのような切れの良さ。
心配の皮をかぶった忠告は、最初から下調べ済みの観察だったのだと、ようやくはっきり輪郭が見えてきたのです。
振り返ってみれば、最初の忠告は心配でも親切でもなかったのです。自分の子に先を越されたくない、その一点だけで悪い噂を投げつけてきていたのだと、ようやく合点がいきました。
手のひら返しの早さに、感情よりも先に呆れが顔を出します。
もちろん紹介特典のことは「ちょっとよくわからなくて」と短く返し、それ以上の協力はしませんでした。教室はいまも娘の自慢の場所です。あのママ友とは、表向き今までと同じ挨拶を交わしながら、私はもう一歩だけ距離を置いた付き合いを選んだのでした。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


