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「ありがとう、本当に大好き」大学時代に信じきっていた親友。だが、親友が裏でばら撒いていた噂に絶句

講義の合間に分け合っていた焼き菓子
大学2年の春から、いつも一緒に行動していた同じ学部の親友がいた。
空き時間は学食で向かい合い、課題が出れば図書館の同じ席に並んだ。お土産でクッキーを焼いた日も、駅前で新作のスイーツを買えた日も、彼女に半分渡すのが私の中の小さな楽しみだった。
彼女は毎回、両手で受け取って嬉しそうに笑ってくれた。
何度も「ありがとう、本当に大好き」と繰り返してくれた。家族の話も将来の不安も、講義室の隅で長時間聞いてくれる相手だった。
だから私は、この友情が大学生活で一番の宝物だと信じて疑わなかった。
別ゼミの先輩からこぼれた一言
夏休み前、別ゼミの先輩と廊下で立ち話をしていたときだった。先輩はふと言葉を切り、何かを迷うように私の顔を見つめた。
「ちょっと変なこと言うけど…あの子、あなたのこと裏で結構言ってるよ」
胸の奥がひやりとした。聞き間違いだと思いたかった。
それでも先輩は声を落として続けた。同じサークルでも、別の学科の集まりでも、彼女は私の家庭環境や恋愛の話を、事実とは違う形に膨らませて広めていた。
私が知らないところで「実は性格が重い」と言われ、私がいない飲み会では笑い話のネタにされていた。
話を聞いたという他の学生も、もう何人もいるらしかった。
そして、極めつけの一言を先輩は申し訳なさそうに口にした。彼女の口癖は、こうだったらしい。
「私を太らせる気で食べ物くれてるの」
頭の中が真っ白になった。私が休み時間ごとに分けていたクッキーも新作のスイーツも、彼女の中ではそういう意味に変換されていた。
笑顔と陰口が同一人物のものだという事実が、その場で飲み込めなかった。
笑顔の裏で言葉が反転していた異常
翌週、いつも通り講義室で彼女に会った。私の顔を見るなり、いつもの笑顔で「おはよう、今日も一緒だね」と手を振ってきた。
その表情に、ほんの少しの揺らぎもなかった。何かを隠している後ろめたさも、距離を取ろうとする違和感も、どこにも見当たらなかった。
渡されていた言葉と、流されていた言葉が、同じ口から出ていた事実。優しいと思っていた人間が、私の善意をそう捉えて他人に語っていた事実。背筋にぞわりと冷たいものが走った。怖いと感じたのは、悪口の内容そのものよりも、そんな歪んだ受け取り方を平然と続けながら、目の前で笑顔を作れる神経のほうだった。
大学を卒業して10年以上経った今でも、誰かに食べ物を渡そうとするとき、ほんの一瞬だけあの一言が頭をよぎる。心から信じていた相手の本性を見てしまった瞬間の、あの底冷えは消えない。人間が一番怖いというのは、ああいう種類の経験を指すのだと、あの夏に身体で知ってしまった。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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