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「何、書いてるんだろう」深夜のファミレスに毎週現れる男。だが、男のノートに書かれたメモに震えた

何書いてるんだろう深夜のファミレスに毎週現れる男だが男のノートに書かれたメモに震えた

毎週同じ曜日に現れる、静かな男性

学生の頃に近所のファミレスで深夜まで働いていた時期がある。

客層は家族連れと一人客が半々で、長居する人もそれなりにいた。

中でも私が一番気にかけていたのが、毎週決まった曜日の同じ時間にやってくる男性のお客様だった。

大体は窓際の決まった席に座り、コーヒー一杯でノートパソコンを開いて静かに作業している。

注文はいつも同じ、声をかけるとぼそぼそと短く返す程度で、トラブルらしいトラブルは一度もなかった。スタッフの間では「在宅ワークの常連さん」として、むしろ気を遣わなくていい安全な人だと認識されていた。

私自身も、深夜の店内で他の酔った客に絡まれそうになったとき、彼が黙ってこちらを見ていてくれることに少しだけ安心感を覚えていたほどだ。

トイレに立った隙に、視界に入った1冊のノート

その日、彼は閉店30分前にいつものようにトイレへ席を立った。私はちょうど近くのテーブルを片付けに行った帰り道で、彼の席の脇を通った瞬間、机の上に開きっぱなしになっている1冊の薄いノートが目に入った。普段は見たことのないノートだった。

(何、書いてるんだろう)

覗き見るつもりはなかった。

ただ通り過ぎる視界に、自分の名前が見えてしまった。思わず足が止まった。手書きで几帳面に並んでいたのはこんなメモだった。

「◯◯さんバイト退勤22時」

その下に、ずらりと曜日と時間と名前の組み合わせが書かれていた。

私の名前、私の前にいた先輩、その前に辞めた人、さらに数年さかのぼっていそうな名前まで。

誰が何曜日のシフトで、何時に上がり、どの出入り口から帰っているかが、一覧表のように整理されていた。背筋が一気に冷たくなった。

パソコンの向こう側で、本当に見られていたもの

彼がパソコンを開いて作業しているように見えていたあいだ、彼の視界はずっと画面ではなく、ホールを動き回る私たちのほうを向いていた。

コーヒーをおかわりするタイミング、レジに立つ人、奥のロッカーに下がる時間、深夜帯のシフト交代まで、すべてが記録の材料になっていた。

気づいてから過去の彼の視線を思い返すと、確かに画面より私たちのほうを見ていた瞬間がいくつもあった。

その日のうちに店長に報告し、防犯カメラの確認とシフト情報の管理徹底をお願いした。

彼はそれ以降、ぱたりと姿を見せなくなった。

常連という言葉の安心感がこんなに薄っぺらかったのかと、シフト終わりに着替えながら何度も身震いした。

あのノートが何の目的で記録されていたのか、店長を含めた誰にも結局はっきりしないままだった。家までの帰り道、自分の足音が二重に聞こえる気がして、もう二度と深夜のシフトには入れなかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。

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