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「あんたたち、やっと孫の顔見せに来たのかい」産後2か月の嫁を出迎えた義祖母→失礼な質問に疲れ切った1日

産後の体で踏み出した訪問
第二子を出産してから、しばらく体調がすぐれなかった。
立ち上がるだけで眩暈がする日もあり、寝室と台所を往復するだけで一日が終わった。
その間、義父母は何度か我が家を訪ねてきていたから、赤ちゃんとはもう顔見知りだった。
けれど高齢の義祖母とは、まだ一度も会えていなかった。
生後二か月が近づき、ようやく外出できるようになった頃、夫と相談して義実家へ赤ちゃんを連れて行くことにした。
緊張を抱えながら玄関をくぐった私を、奥の座敷で待っていた義祖母が見上げて言った。
「やっと来たのかい」
声には皺の寄った笑みが含まれていて、嫌味かどうかも判然としない。
それでも私は思わず、抱いていた赤ちゃんを少しだけ抱き直した。
座敷で続いた攻撃
挨拶を返し、赤ちゃんを義祖母の前に下ろす。皆で顔を覗き込み、はじめての対面を喜ぶような時間が、ほんの一瞬だけ流れた。
その沈黙を破ったのは、また義祖母だった。
「母乳は出ているのか?」
ストレートに飛んできた一言に、私は咄嗟に頷くことしかできなかった。
出ているとも、足りていないとも答えにくい。母乳は出ているけれど、産後の体調不良で量は不安定で、補助のミルクも併用していた。
初対面でいきなり胸の話を聞かれて嬉しい嫁などいない。
続けて、抱き上げた赤ちゃんの顔をしげしげと眺めた義祖母は、ぽつりと付け足した。
「名前が随分今時の名前だね」
夫と何度も話し合って決めた、私たちにとっては宝物のような名前だ。誰かに評価されるためにつけたわけではない。けれど高齢の義祖母にとっては、ただ「珍しい響き」のひと言で片付くものらしい。
早々に閉じた里帰り
義父母は気まずそうに笑い、夫は私の顔色をうかがった。
義祖母は本人の中ではいたって普通の世間話のつもりらしく、続けて天気の話を始める。
私は赤ちゃんを抱き直し、来たばかりの座敷を見渡した。お茶もまだ残っている。けれど胸の奥がじりじりと熱く、これ以上座っていられる気がしなかった。
「すみません、子の機嫌が悪くなりそうなので」
そう言って、予定よりずいぶん早く義実家を後にした。帰りの車の中で、夫は何度も「ごめん」と繰り返した。私はそれに小さく首を振るだけで、しばらく言葉が出てこなかった。
悪気はないのだろう。世代も価値観も違う。それでも初対面でぶつけられた三つの言葉は、赤ちゃんの寝顔を見つめる夜のたびに、ぼんやりと頭の隅で反芻される。会いに行ったはずなのに、私はただ品定めをされて帰ってきた。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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