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「後ろの席に座ればいいでしょ」友人との旅行。だが、私たちの席に座っていた親子の信じられない言い分とは

「後ろの席に座ればいいでしょ」友人との旅行。だが、私たちの席に座っていた親子の信じられない言い分とは
10年ぶりの旅行、予約した席に知らない親子が座っていた
友人と旅行に出かけるのは10年ぶりでした。前の日から何度も荷物を確認して、バス乗り場に着いたころには、二人ともすっかり旅行気分でした。
高速バスに乗り込み、予約していた席へ向かうと、そこで思わず足が止まりました。友人と横並びで取ったはずの二席に、知らない親子が座っていたのです。
子どもは窓に顔を近づけ、楽しそうに外を見ています。友人が小声で言いました。
「ここだよね?席、間違ってないよね」
私もチケットを見直しましたが、座席番号は合っています。そこで親のほうへ声をかけました。
「すみません。ここ、私たちが予約している席なんですが…」
すると相手は少し困ったような顔をしてから、子どものほうを見ました。
「この子が窓側に座りたいって言うから。バスは空いてるんだから、後ろの席に座ればいいでしょ」
どうやら自分たちの席は別にあるものの、乗ったときにまだ空いていたこの席へ移ってきたようでした。
友人は戸惑った顔で私を見ました。旅行の始まりから揉めたくはありません。
ただ、だからといって予約した席を譲るのも違う気がしました。
私は言い返す代わりに、手に持っていたチケットを相手から見えるように向けました。
「私たちも、並んで座りたくてこの席を予約したんです」
空いて見えた席にも、予約した人がいた
相手はすぐには立ち上がりませんでした。
「でも、後ろまだ空いてるじゃない」
そう言われて振り返ると、確かに何席か空いています。ただ、乗客はまだ乗り込んでいる途中でした。
そのとき、通路を進んできた男性が一つの空席の前で立ち止まり、手元のチケットと座席番号を見比べました。
続いて別の乗客も、そのすぐ後ろの席へ腰を下ろします。
さっきまで空いていた場所が、少しずつ埋まっていきました。
親もそれを見ていたようです。しばらくして小さく息をつくと、子どもに声をかけました。
「ごめんね。自分たちの席に戻ろうか」
子どもは少し残念そうでしたが、素直に立ち上がりました。親は私たちに「すみません」と短く言い、二人で後方の席へ戻っていきました。
私と友人はようやく予約していた席に座りました。
「ちゃんと取っておいてよかったね」
友人がそう言って笑い、私もようやく肩の力が抜けました。
発車するころには車内の席もほとんど埋まっていました。あのまま何となく後ろへ移っていたら、結局また席を動くことになっていたかもしれません。
10年ぶりの旅行。予約したとおり隣に座って話した3時間半は、それだけで十分楽しい時間になりました。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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