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「ゆで卵をポケットに入れた」朝食バイキングで持って帰ろうとした親子。だが、スタッフが注意した結果

「ゆで卵をポケットに入れた」朝食バイキングで持って帰ろうとした親子。だが、スタッフが注意した結果
いちばん奥の席から、見えてしまったもの
旅先で泊まった大きなホテルで、朝食バイキングを利用したときのことです。
料理が並ぶ場所から少し離れた席に案内されました。
「ここからだと、取りに行くのも大変だね」
連れとそんな話をしながら食事をしていると、近くのテーブルにいた家族が目に入りました。
両親と、小学生くらいの子どもです。
何度も料理を取りに行っていて、最初はごく普通の家族に見えました。
ところが、子どもの一人が席を立ったとき、ズボンのポケットが妙に膨らんでいることに気づいたのです。
よく見ると、丸いものがいくつも入っています。別の子どものポケットも同じでした。
私は思わず連れに小声で言いました。
「ゆで卵をポケットに入れた」
さらに母親は、皿に残っていたパンを紙ナプキンで包み、かばんの中へ入れようとしていました。
近づいてきたスタッフの、静かな声
子どもたちにためらう様子はなく、母親に言われるまま動いていました。
どうやら、その場で食べるのではなく、あとで食べるつもりのようです。
そこへ、近くで空いた皿を下げていたスタッフが歩いてきました。
母親がパンをかばんへ入れようとしているところを見たようでした。
「恐れ入りますが、こちらのお料理は会場内でお召し上がりいただくようお願いしております」
すると父親が、少し困ったような顔で答えました。
「子どもが後で食べるだけなんですけど」
スタッフは口調を変えずに続けます。
「おかわりは何度でもしていただけますので、よろしければこちらでお召し上がりください」
母親は少し黙ったあと、包んでいたパンを皿へ戻しました。そして子どもたちにも声をかけ、ポケットから卵を出させます。
スタッフはそれ以上責めることなく、「ありがとうございます」とだけ言って離れていきました。
周囲に響くような注意ではなかったため、広い会場の雰囲気が変わることもありませんでした。私も連れと顔を見合わせ、そのまま朝食を続けました。
旅先では少し多めに食べたくなったり、子どものために取っておきたいと思ったりすることもあるのでしょう。それでも、バイキングにはその場で食べるというルールがあります。静かに、必要なことだけを伝えたスタッフの対応が印象に残った朝でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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