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「これ、まだ続くのかな」新郎の過去を語り出した友人代表。だが、聞いていた私が感じた本音とは

「これ、まだ続くのかな」新郎の過去を語り出した友人代表。だが、聞いていた私が感じた本音とは
和やかに始まったはずのスピーチ
3年ほど前、大学時代の友人の結婚式に参列したときのことです。披露宴には70人ほどのゲストが集まり、会場は朝から華やかな雰囲気に包まれていました。
乾杯が終わると、新郎側の友人代表として、学生時代から付き合いのある男性が壇上に立ちました。
「あいつとは、大学のころからの付き合いでして」
最初は、新郎との思い出を振り返る、ごく普通のスピーチでした。学生時代の失敗談が出るたびに会場から笑いが起こり、新郎も照れくさそうに笑っています。
私も同じテーブルの友人と顔を見合わせながら、微笑ましい気持ちで聞いていました。
ところが、数分たったころから、少しずつ話の内容が変わっていきました。
「そういえば、昔は恋愛でもいろいろあったよな」
その言葉をきっかけに、男性は新郎の過去の交際について話し始めたのです。
詳しく話す必要のない昔の出来事まで口にし、さらに学生時代の失敗談へと話題を広げていきました。
最初は笑っていた人たちも、次第に反応に困ったような表情になっていきました。
終わりそうで終わらない時間が続いた
「これ、まだ続くのかな」
隣に座っていた友人が、小さな声でつぶやきました。
私も同じことを考えていました。
新婦側の親族席を見ると、さっきまで笑っていた人の中にも、目を伏せたり、隣の人と顔を見合わせたりする人がいます。
壇上の男性には悪気がないようでした。
「いや、でも本当にいいやつなんですよ」
そう言って新郎を持ち上げるのですが、そのたびに別の昔話を思い出すらしく、話がなかなか終わりません。
司会者も何度か男性のそばへ近づき、話が途切れる瞬間を待っているようでした。しかし男性は間を置かずに次の話を始めてしまい、なかなか入る隙がありません。
体感ではかなり長く感じましたが、時計を見るとスピーチが始まってから10分以上がたっていました。
ようやく男性が、
「まあ、そんなわけで、末永くお幸せに」
と締めくくると、会場から拍手が起こりました。ただ、最初のころのような明るい笑い声はありませんでした。
高砂を見ると、新郎は困ったように笑い、新婦も静かに拍手をしていました。
披露宴自体はその後、何事もなかったように進みました。それでも帰り道、友人たちとの会話で話題になったのは、やはりあの長いスピーチでした。
「お祝いしたい気持ちは分かるけど、あそこまで昔のことを話さなくてもよかったよね」
誰かがそう言うと、みんな黙ってうなずいていました。
楽しい思い出を語ることと、本人が触れてほしくないかもしれない過去まで大勢の前で話すことは、まったく別のことです。
せっかくのお祝いの席だからこそ、何を話すかだけでなく、どこで話を終えるかも大切なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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