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「初めて会う顔合わせなんだから」両家の顔合わせで自分の話ばかりした義父。だが、夫が帰り道で言ってくれた一言

顔合わせの席で、義父の仕事の話が始まった
両家の顔合わせは、夫が予約してくれた和食店の個室で行いました。
私の両親と夫の両親が顔を合わせるのは、その日が初めてです。私も夫も朝から少し緊張していて、店へ向かう車のなかでも何度か挨拶の流れを確認していました。
座敷に通され、両家が向かい合って席につきます。お茶が運ばれ、最初の挨拶を交わしたころは、まだ穏やかな雰囲気でした。
「本日はありがとうございます」
義母が頭を下げると、私の父も丁寧に挨拶を返します。母も笑顔で相槌を打ち、私は少しだけ肩の力が抜けました。
ところが、料理が運ばれ始めたころ、義父が自分の仕事について話し始めました。
「私は昔、美容関係の仕事をしていてね」
最初は、初対面同士で会話が途切れないように話題を出してくれたのだと思いました。
父も「長く続けていらしたんですね」と応じ、母も笑顔で聞いていました。
しかし、仕事の話はなかなか終わりませんでした。
現役だったころの経験や、自分がどんな仕事をしてきたのかという話が次々と続き、気づけば会話のほとんどを義父が占めるようになっていました。
父が別の話題を振っても、しばらくすると再び仕事の話へ戻ります。
「そうなんですね」
母も相槌を打っていましたが、次第に言葉が少なくなっていきました。
義父に悪気があるようには見えませんでした。むしろ、自分のことを知ってもらおうと一生懸命話していたのだと思います。
ただ、初めて両家が顔を合わせる席です。お互いの家族について話したり、これからのことを話したりする時間になると思っていた私には、少し戸惑いがありました。
隣を見ると、夫も何度か義父のほうを気にしていました。
帰りの車で、夫が父親に伝えたこと
その後も大きなトラブルが起きることはなく、顔合わせは無事に終わりました。
店の前で両家が挨拶を交わし、私の両親を見送ります。母は最後まで笑顔でしたが、私はどこか申し訳ないような気持ちが残っていました。
夫の両親と一緒に車へ乗り込み、しばらく走ったところで、運転していた夫が口を開きました。
「親父、今日は自分の仕事の話ばっかりになってたよ」
後部座席の義父が黙ります。
夫は続けました。
「初めて会う顔合わせなんだから、もう少し相手の話も聞いたほうがいいよ」
責めるような言い方ではありませんでした。ただ、気になったことをはっきり伝えていました。
少し間があって、義父は小さく答えました。
「……そうか。話しすぎたかな」
その一言を聞いて、私は少し安心しました。
義父としては、場を盛り上げようとしたり、自分がどんな人間なのか知ってもらおうとしたりしただけなのだと思います。ただ、熱が入るうちに周りが見えなくなってしまったのでしょう。
その場で私や私の両親が指摘していたら、もっと気まずい空気になっていたかもしれません。
だからこそ、顔合わせが終わったあとに、息子である夫が伝えてくれたことがありがたく感じました。
初対面の席では、自分のことを話すだけでなく、相手の話を聞くことも大切なのだと、改めて感じた出来事です。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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