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「香典を、先に出してくれるか」祖父の顔を見る前に手を出した喪主。だが、言われた私が感じた違和感とは

「香典を、先に出してくれるか」祖父の顔を見る前に手を出した喪主。だが、言われた私が感じた違和感とは
祖父の顔を見る前に、叔父に呼び止められた
祖父の葬儀の日のことです。会場に着いた私は、まず祖父の顔を見ようと思い、親族のいる部屋へ向かっていました。
すると、廊下で喪主を務めていた叔父に呼び止められました。
「香典を、先に出してくれるか」
まだきちんとあいさつもしていないうちの一言だったので、私は少し驚きました。
もちろん香典は用意していましたし、渡すこと自体に抵抗があったわけではありません。ただ、祖父の顔をまだ見てもいないうちだったこともあり、何とも言えない引っかかりが残りました。
「今、渡せばいいの?」
私が確認すると、叔父は「うん、お願い」と短く答えました。
喪主として、受付や親族への対応など、叔父にもやることがたくさんあったのだと思います。普段とは違う状況で、気持ちにも余裕がなかったのかもしれません。
そう考えながら、私は用意していた香典を叔父に渡しました。
叔父は「ありがとう」と受け取ると、すぐに別の親族のところへ向かっていきました。
悪気はなかったのかもしれない、それでも
そのあと私は、祖父のもとへ向かいました。
静かに横たわる祖父の顔を見た瞬間、それまで気になっていた叔父とのやり取りが、少し遠く感じられました。
「おじいちゃん、来たよ」
心の中でそう声をかけ、手を合わせました。
しばらくすると、ほかの親族も次々と祖父のもとへやってきました。皆、静かに顔を見て、手を合わせています。
その様子を見ながら、私は先ほどのことをもう一度思い返していました。
叔父に悪気があったとは思いません。喪主という立場で、確認しておきたいことや、早めに済ませておきたいことがあったのでしょう。
それでも、もし最初に「来てくれてありがとう」や「まず顔を見てやって」と一言あったあとで香典の話をされていたら、私の受け止め方はずいぶん違っていたと思います。
葬儀の日は、誰にとっても普段とは違う一日です。だからこそ、ほんの少しの言葉の順番が、思った以上に心に残ることもあるのだと感じました。
叔父を責めたいわけではありません。ただ、祖父を見送った日の記憶をたどると、今でもあの廊下で最初にかけられた一言を思い出します。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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