Share
「最近、帰りが遅いね」顔を合わせるだけだった同じ階の男性。私の生活リズムまで口にするようになった理由

「最近、帰りが遅いね」顔を合わせるだけだった同じ階の男性。私の生活リズムまで口にするようになった理由
顔を合わせれば、挨拶をするだけだった
数年前、私は古いアパートで一人暮らしをしていました。同じ階には、40代くらいの男性が住んでいました。
廊下ですれ違えば、「おはようございます」「こんばんは」と挨拶を交わす程度。名前も仕事も知らず、互いに深入りしない関係でした。
その男性は朝が早い仕事らしく、私が出勤するときにはすでに外へ出ていることが多い人でした。
一方、夜は比較的早く帰宅しているようで、私が残業で遅くなった日に顔を合わせることもありました。
ある夜、帰宅して階段を上がっていると、男性が自分の部屋の前でゴミをまとめていました。
「最近、帰りが遅いね」
私は少し驚きましたが、「仕事が忙しくて」とだけ答えました。
何度か夜に顔を合わせていたので、それを覚えていたのだろうと思ったのです。
世間話の範囲を、少しずつ越えていった
それから、男性と廊下で会うと、生活について声をかけられることが増えていきました。
「昨日は遅くまで電気がついていたね」
「最近、土曜は家にいることが多いね」
どうやら男性は、防犯を気にして周囲の様子を見る習慣があったようです。
以前、同じアパートで不審者を見かけたことがあり、それ以来、帰宅が遅い住人や廊下の物音を気にするようになったのだと、別の日の会話で話していました。
事情を聞けば、悪意があるわけではないことは分かりました。
ただ、自分が何時に帰ったのか、何時まで部屋の灯りがついていたのかまで口にされると、私は次第に落ち着かなくなっていきました。
決定的だったのは、休日の朝でした。外出しようと玄関を開けると、男性が廊下を掃いていました。
「今日は出かけるんだね。最近、週末は家にいることが多かったから」
私は思わず、「あまり生活のことを言われると、少し気になってしまって」と伝えました。
男性は一瞬きょとんとしたあと、「ああ、ごめん。防犯のつもりで周りを気にしすぎていたかもしれない」と謝ってくれました。
それ以降、会えば挨拶をするだけの関係に戻りました。
相手に悪気がなくても、生活の細かな部分まで知られていると、不安になることがあります。近所付き合いだからこそ、お互いに踏み込みすぎない距離感も大切なのだと感じた出来事でした。
※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
ほかの小説も読む
CHARACTERS
登場人物から探す
THEME
テーマ・シチュエーションから探す
ENDING
結末から探す
最も人気の短編小説
もっと見る >スカッとする短編小説
もっと見る >モヤモヤ短編小説
もっと見る >ゾッとする短編小説
もっと見る >LINEの短編小説
もっと見る >実体験をもとにした短編小説
もっと見る >恋愛トラブル
もっと見る >ハラスメント
もっと見る >金銭トラブル
もっと見る >浮気・不倫
もっと見る >迷惑
もっと見る >仕事のトラブル
もっと見る >非常識
もっと見る >LINE誤爆
もっと見る >思わず気持ちが晴れた「スカッと」
思い出しても背筋が凍る「ゾッと」
その感情を、物語にしませんか。
GLAMでは、あなたのリアルな体験エピソードを
お待ちしています。

GLAM Lifestyle Editorial
編集部
日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
Feature
特集記事


