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「何階にお住まいなんですか?」エレベーターで質問攻めにする女性。思わず曖昧に答えたワケ

「何階にお住まいなんですか?」エレベーターで質問攻めにする女性。思わず曖昧に答えたワケ
先に上がってもらうつもりだった
その夜、仕事を終えてマンションへ帰ると、オートロックの扉を開けたところで、後ろから一人の女性が入ってきました。
同じマンションで何度か見かけたことはありますが、話したことはありません。
顔を合わせたので軽く会釈をして、そのまま二人でエレベーターホールへ向かいました。
私は帰宅すると、いつも一階にある集合ポストを確認します。
その日も郵便物を取ってから上がるつもりだったので、エレベーターを待っていた女性に声をかけました。
「私、郵便を取っていくので、先にどうぞ」
女性は「ありがとうございます」と笑って、先にエレベーターへ乗り込みました。
私はそのままポストへ向かい、鍵を開けて中の封筒やチラシを取り出しました。
仕事帰りで荷物も多かったため、不要なチラシを分けるのに少し手間取ってしまいました。
それでも、ほんの一、二分ほどだったと思います。
郵便物をバッグに入れて振り返ると、エレベーターの扉がまだ開いていました。
「待っていました」と言われて
不思議に思って近づくと、先ほどの女性が中から開くボタンを押していました。
「すぐだと思ったので、待っていました。一緒にどうぞ」
私は少し驚きました。
「すみません、ありがとうございます」
せっかく待ってもらった手前、そのまま断るのも悪い気がして、私はエレベーターに乗りました。
扉が閉まると、女性は「最近こちらに引っ越してきたんです」と話し始めました。
転勤でこの土地へ来たこと、近所にまだ知り合いがいないこと。
同じマンションの人とほとんど話す機会がなく、少し寂しかったのだそうです。
そこまでは、普通の世間話でした。
ところが、そのあと女性は私に尋ねました。
「何階にお住まいなんですか?」
私は少し迷って、「上のほうです」とだけ答えました。
すると今度は、
「お一人暮らしですか?」
と聞かれました。
悪気があるようには見えません。ただ、初めて話す相手に住んでいる階や家族構成まで聞かれることに、私は少し抵抗を感じました。
女性としては、知り合いを作りたくて会話を続けたかっただけなのだと思います。
それでも、こちらがどこまで話したいと思っているのかとは関係なく質問が続くことに、だんだん居心地の悪さを感じるようになりました。
悪い人ではないからこそ、困った
やがて自分の階に着きました。
「では、私はここで。おやすみなさい」
そう言って会釈をすると、女性も笑顔で「またお会いしたらお話ししましょう」と返してくれました。
私はエレベーターを降り、そのまま部屋へ戻りました。
女性は、決して失礼な態度を取ったわけではありません。
引っ越してきたばかりで、近所の人と仲良くなりたかったのでしょう。
ただ、同じマンションに住んでいるからといって、誰もがすぐに自分のことを詳しく話したいわけではありません。
親切で待ってくれたことには感謝しています。それでも、「先にどうぞ」と伝えたときに、そのまま上がってくれていたら、私はもう少し気楽だったかもしれません。
人との距離感は、本当に難しいものです。
悪意がなくても、相手にとっては少し踏み込みすぎていることがある。あの夜以来、私自身も初対面の人と話すときには、相手がどこまで話したそうにしているかを意識するようになりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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GLAM Lifestyle Editorial
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日々の暮らしや選択を通して生まれる気持ちの変化に目を向け、人生を自分らしく整えていくヒントを届ける編集部チームです。仕事や人間関係、暮らしの質、価値観の揺らぎ。さまざまなテーマを横断しながら、今の自分にとって心地よい選択とは何かを考え、無理のない距離感で情報を発信しています。ときには短編小説の力も借りながら、日常にそっと寄り添い、気持ちを軽くするようなライフスタイルコンテンツをお届けします。
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